「世界の街角」 中南米&北米編 1.アルゼンチン 1.1ウシュアイア(Town No 1)
■世界最南端の街・ウシュアイア
ビーグル水道に面した世界最南端の街ウシュアイア。
人口約4万人弱のこの街の名の由来は、この地域の先住民族ヤマナ族がこの地を「USHUAIA〈西に入り込んだ湾〉」と呼んでいたことによるそうだ。
南極までわずか1000kmほどの近さにあり、南極クルーズの拠点となっている港だ。
地球の果てということだけでなく、ビーグル水道にあるアザラシや海鳥の島をクルーズしてまわったり、近くのティエラ・デル・フエゴ国立公園でトレッキングを楽しんだりと、パタゴニアの大自然を楽しむこともできる好立地にあるため、パタゴニア観光の起点となっている街でもある。
港町の背後に聳えるマルティアル山脈は、氷河によって削り取られて鋭く尖り、太陽光線の角度によって朝な夕なに様々な表情に変化した。
■港町散策
港を出ると街の中心部はすぐそこ。小さな港町なので、市内散策は徒歩でも十分だった。
港を出た所のインフォメーションで、「世界最南端の街ウシュアイア」を訪れたという証明書(日付と名前を書いてくれる)と観光地図をもらって街へ出た。
市街地は傾斜地で、海岸線と直角の道路はかなりの勾配で山手へ延びている。海岸線から2番目の平行道路がメインストリートで、約500mに亘ってみやげ物店、免税店、レストラン、ホテルが建ち並んでいた。街全体が免税地区になっており、ショッピングを楽しむ人々で賑わっていた。
海岸通りにある「世界の果て博物館」へ15ペソ(5ドル)はらって入場すると、世界最南端の博物館というスタンプを押してくれる。パスホートにスタンプする人が多いようだが、私は前日ウシュアイアで写した写真で作ったポストカードにスタンプを押してもらい、メインストリートにある郵便局で切手を買って投函した。