カメラ紀行「世界の絶景」1.世界の名瀑
1.ビクトリアの滝 (ジンバブエ、ザンビア)
1855年、ザンベジ川をカヌーで下っていたイギリスの探検家デヴィッド・リヴィングストンは、熱帯の密林に突然開いた大地の切れ目にすべてが呑み込まれる大自然の驚異に目を奪われ、轟音とともに落下する水のカーテンと水しぶき、そして輝く虹をそこで見たという。「天使でさえ、翼をやすめ、この自然の驚異に目を見張るだろう」。
そのときの様子をこう記したリヴィングストンは、この滝にイギリスの女王の名をとってビクトリア・フォールと名づけた。