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基礎研究、基礎研究、基礎研究!!お金が欲しけりゃ結果だせ!!

前回の記事で少し感情的になってしまったことを反省します。

しかし、依然として基礎研究に意義を申し立てたいと思います。

お金にならない基礎研究は、自由研究だ!!!!夏休みに自分のお金でやれ!!国のお金で行う研究はあくまでも国の利益になることが要求されるのだ!

取り乱してしまいました。すいません。

日本は戦後、本当に何もない(失礼なのは承知)状態から、世界でトップクラス(トップではなくなった)の先進国になりました。科学技術の進歩、発展、その両方で世界を牽引する存在でした。生物学の分野においても、多くの方がノーベル賞を受賞してきました。

基礎研究では山中教授初め、大隈教授、本庶教授など、名だたる研究者がノーベル賞を受賞し世界で評価されてきました。

では、日本のリアルな基礎研究分野に目を向けて見ましょう。今、どんな基礎研究分野でも若手研究者の数は減少しています。日本全体の少子化も問題になっていることですので、当然の事のように思います。しかし、少子化問題を鑑みたとしても、それでも尚、研究者の卵(ポスドクや博士課程後期進学者)となる人の人口は本当に足りていません。

その背景にはいろんなことが考えられますが、いちばんの理由として博士課程に進学してもメリットが少ないことでしょう。(博士課程に進学することを否定している訳ではありません。あくまでも研究者として生きる上で博士課程を持っていることは一種のライセンスのようになっていると思うからです。)博士後期家庭に進学することは、人生の大きなポイントになり得ます。研究者として生きる為には必要な称号ですし、それを持っているからと言って安定した職につける保証にもならない。そんな危ない橋をあえて自ら渡る人は、やはり少なくなって当たり前でしょう。

研究者になろうとする人が少なくなる上に、今研究者をしている人が研究以外のことで頭が一杯(研究費の削減)になってしまっては国の研究力が低下してもおかしくないでしょう。

私が、声を上げて全力で言いたいことは、研究費を削減している政府官僚のかたに研究費を上げて欲しいということではなく、今、研究者として最前線で基礎研究を行っている人に対して、本当に今までの基礎研究のあり方で、そのままでいいのかと言いたい!!ということです。

まだ、科学技術が人間の興味を追い越していなかった時代では、研究者の興味や関心を満たすことが、研究者としての成果に直結していたことは間違い無いでしょう。

ですが、今は本当に人間の想像を遥かに超えるスピードで科学技術は日々進歩しています。そんな中で、今までと同じ考えや、研究の仕方で通用していくはずがありません。アメリカや中国は、貪欲に科学技術をふんだんに用いて、皆が最先端のその先で基礎研究を行っています。彼らは、常に産業的、いわゆるお金になる研究を意識しています。その為、高度な機械やテクニックをふんだんに用いた研究が可能になり、研究費の少ない日本の研究機関とのレベルに差が開く一方です。

日本の研究者を否定するつもりはありませんし、日本人的な考えには尊敬しています。しかし、日本の基礎研究は、もっと貪欲にお金と繋がる研究を意識する必要があると思います。いわば、研究室の一人立ちが必要なのです。

お金を儲ける研究、とは響きがあまりよくありませんが、お金を吸い取るだけの研究では、そのうち一般人からの批判を浴びかねません。国のお金で新たな産業を築き、そこに国としての利益を生み出し、国民にお金と科学技術の発展をプレゼントするのが、資本主義的な研究者では無いのでしょうか。

長々と、偉そうなことを言ってしまい、申し訳ありませんが、私は本気で日本の基礎研究を変えたいと思っています。


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