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「最先端かつ専門分野」というゲノム医療で活躍している西村さん。専門分野をわかりやすく伝えるために、話す力を磨く。

医学研究、オーダーメイド医療、ゲノム創薬、遺伝子治療の継続的な発展に対して、情報技術を用いて大きく貢献し続ける株式会社テンクー。
2011年に株式会社テンクーを創業し、ゲノム医療という先端的かつ専門的な分野で活躍されている西村さんに、kaeka proを6ヶ月受講していただきました。

今回は、実際のトレーニングの感想や専門分野で活躍されている方が話す力を磨く意義などについて、詳しくお聞きしました。

kaeka スピーチトレーナーである小倉琳(https://twitter.com/rin_kaekaHR)がインタビューを行いました。
(以下、敬称略)

株式会社テンクー   代表取締役社長 / 西村 邦裕
2001年 東京大学工学部機械情報工学科 卒業。 2006年 東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻 博士課程修了。 同大学の研究員・助教を経て、2011年に株式会社テンクーを創業し、代表取締役社長に就任。 大学では、遺伝子発現やコピー数多型およびNGSのゲノムデータ解析や可視化などを行い、その成果はNatureなどの論文誌に多数掲載された。 Microsoft Innovation Awardなどを受賞。 2010年にはIPA 未踏IT人材発掘・育成事業にプロジェクトが採択。 専門は、情報の可視化、バイオインフォマティクス、ヒトゲノム解析、バーチャルリアリティ。 大学の研究を社会に還元したいという思いから起業を決意し、ゲノム医療のためのトータルソリューションソフトウェア「Chrovis」の開発を始め、ゲノム医療を情報面から推進できるように活動している。 文部科学省 科学技術・学術政策研究所「科学技術への顕著な貢献2018(ナイスステップな研究者)」に「がんゲノム医療の扉を拓く、医療向けのゲノム情報の解析および意味付けと可視化技術の開発」にて選定。大学発ベンチャー表彰2019 文部科学大臣賞 受賞。博士(工学)。


kaekaを知ったきっかけ

小倉:はじめにkaekaを知ったきっかけを教えてください。

西村:数年前の自民党総裁選挙の時に、kaeka代表の千葉さんが候補者のプレゼン解説をしている動画を見て、その時にkaekaの存在を知りました。
もともと大統領選や総裁選のスピーチ、スピーチライターの存在などにも興味があったので、千葉さんの解説が印象に残りました。

小倉:そうだったんですね。西村さんは、なぜ選挙候補者のスピーチや話すことに対して、もともとご興味があったのですか。

西村:国を引っ張っていくリーダーを決める時に、候補者のスピーチや討論によって支持率が大きく変わる点に興味を抱いていました。その際にリーダーの話し方の重要性を感じ、周囲と連携するためには、自分も話す力を磨く必要があるのではないかと思いました。

小倉:確かに候補者の話し方は投票率や支持率に大きく影響しますよね。kaekaでトレーニングを受ける前に、ご自身で感じていた課題や改善したい点などはありましたか。

西村:自分では感情的なプレゼンに挑戦する機会が少なかったり、話し方が単調になってしまったりすることが自身の課題だと感じていました。

もともと話すことに対して、特別な苦手意識があったわけではなく、事実の情報を適切に伝えることができて、「えー」などのフィラーも少なかったと思います。それでも、リーダーとしてさらに成長するために「話し方を磨く」ことに挑戦してみたいと思いました。

kaekaを受講してみて

小倉:実際にkaekaを受講してみていかがでしたか。

西村:特に良かったのは、自身の話し方や内容に対して、トレーナーからフィードバックをいただけたことです。

例えば、ジェスチャーに関しても、自分の意図と実際に聞き手が受ける印象は違うことがありますよね。そういった観点でも、トレーナーの視点から、意見や指摘をいただけて、とても勉強になりました。

小倉:ありがとうございます。具体的にトレーナーからのフィードバックで印象的なものはありましたか。

西村:会社のプレゼン準備の際に、「事業内容をベースにするのではなく、事業によって顧客や社会に与えられる価値や変化をベースにしたプレゼンにしたほうが良いのではないか」というアドバイスをいただいたことが印象に残っています。新しい気付きがあって、非常に印象的でした。

小倉:そう言っていただけると非常に嬉しいです!続いて、西村さんにとって、一番役立ったと感じるトレーニングについてお伺いしたいです。

西村:自分の内面的なものを語るトレーニングは非常に役立つものだと感じました。例えば、自己開示やストーリーテリングを扱うトレーニング。
「仕事で一番大変だったこと」や「二度と起きてほしくないこと」のようなテーマは、自分が普段思考することがないものだったので、改めて考えて、言語化する機会になりました。

小倉:確かに、kaekaで様々なテーマに触れることで、自分自身の思考の特徴や価値観などを実感できますよね。

専門分野を扱うからこそ話す力を磨く

小倉:ちなみに西村さんは普段どのような方とお話しされることが多いですか。

西村:私は、がんの専門医から医学知識があまりないような一般の方まで、幅広い方を対象に話すことが多いです。そのため聞き手によって、前提知識が異なるので、どうすれば分かりやすく伝えられるかを意識しています。

小倉:やはり、医療分野のお話は、一般の方々に伝わりにくいと感じますか。

西村:そうですね。がんのゲノム医療という言葉で、理解を得ることは難しいですね。若い世代よりも50〜60代の方のほうが、がんが身近でもあり、伝わりやすいという側面もあります。ただ、「ゲノム医療」はどの世代にとっても、聞き馴染みのある言葉ではないので、噛み砕いて話すことが必要になると思っています。

小倉:西村さんのように専門的な分野で活躍されている方にとって、話して伝える力は必要不可欠なものですよね。

西村:特に、専門的な領域にいながら、領域外の方にも話す機会がある人は、話す力を見つめ直すために話し方トレーニングを受けた方が良いかと思います。専門用語を多用せずに、適切な表現に変換しながら、相手にしっかりと伝える必要があるシーンが多いので。

小倉:確かに専門的なものを扱っている方が、一般の方向けに説明することはなかなか簡単ではないと思います。それでも西村さんが一般の方に向けてお話しされるのはなぜでしょうか。

西村:まず、ゲノム医療の分野自体を盛り上げていきたいという気持ちが強いです。そして、医療の技術や治療に関して、医者と患者さんの両方が知っていることが重要なので、最先端の医療を一般の人にも広く知ってもらいたいと思っています。研究成果を社会に還元をしていくという意図もあります。

トレーニングがどのように活かされているのか

小倉:そうなんですね。学会やセミナーなどの学術的な場面でkaekaのトレーニングはどのように活かされていますか。

西村:ジェスチャーや声の高低など、トレーニングの中で培ったものを仕事の場面でもすぐに実践することで、聞き手からはとても分かりやすいという感想をもらいました。

勉強会で登壇した時も、初めは難しいと危惧されていた内容をストーリーや構成などを意識して話してみました。その結果、聞き手からの質問やリアクションなどの反応が多くあり、効果を実感しましたね。

小倉:たしかに、聞き手からの質問は興味や一定の理解を示す証拠でもありますよね。素晴らしいですね。
西村さんは、会社のリーダーが話し方を学ぶことに対して、どのような観点で重要だと思われていますか。

西村:リーダーとして、「会社のビジョンなどをしっかりと言語化して伝えること」や「会社の歴史を言葉で共有すること」が大切だと感じています。これまで私自身は、専門分野における物事の「ビジュアル化」を軸としてきたので、言語化にはあまり力を入れてきませんでした。ただ、50人規模になり、会社の人数も増えているからこそ、伝えることに改めて向き合う必要があると感じています。

今後のビジョン

小倉:ありがとうございます。最後に、西村さんの今後のビジョンをお聞きしたいです。

西村:医療と情報という異なる分野を繋ぎ、新しい価値や世界観を築いていきたいと思っています。また、情報技術の強みを活かして、人間主体の物事を支え、必要な情報に多くの人がアクセスできるようにしたいと考えています。今後も人間がやるべきことにしっかりにフォーカスできるようなサポートを目指していきたいです。

受講を検討している方に向けて一言

小倉:素敵ですね!最後にkaekaの受講を迷っている方に一言お願いします。

西村:kaekaを受講することで、自分の目的や伝えたいことに合わせて、言葉をうまく選んでいくことができるようになるので、ぜひ受講をおすすめしたいです。学会などでも、自身のアウトプットだけで相手に伝えることを目標としていない方と出会うことがありますが、専門性を持った方でも、kaekaに通うことで、双方向のコミュニケーションを意識した話し方が大事だとより強く感じられるようになると思います。

小倉:素敵なコメントありがとうございます!

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