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コメンテーターの私が伝え方トレーニングを学んだ理由

「羽鳥慎一モーニングショー」の木曜レギュラーや「真相報道バンキシャ!」など、コメンテーターとしても活躍される石山アンジュさん。今回は、「孤独な仕事」であると話されるコメンテーターという仕事に対する思いや努力についてお話を聞きました。

今回はkaeka代表・スピーチライターの千葉佳織がインタビューを行いました。(以下、敬称略)

社会活動家 / 石山アンジュ
「シェア(共有)」の概念に親しみながら育つ。シェアリングエコノミーを通じた新しいライフスタイルを提案する活動を行うほか、政府と民間のパイプ役として規制緩和や政策推進にも従事。 2018年10月ミレニアル世代のシンクタンク一般社団法人Public Meets Innovationを設立。 新しい家族の形「拡張家族」を掲げるコミュニティ拡張家族Cift 家族代表。

自分の「伝え方」と向き合う。伝え方トレーニングサービスkaekaを選んだ理由とは

千葉:kaekaを利用いただき、ありがとうございました。アンジュさんは、「羽鳥慎一モーニングショー」や「真相報道バンキシャ!」「アサデス。」「ドデスカ!」など、多くの番組に出演されていますよね。そんな中、kaekaの伝え方トレーニングを選んだ理由を教えていただけますか?

アンジュ:一番最初に「羽鳥慎一モーニングショー」に出演したのは2020年の暮れでした。ですが、実は地上波の番組に出る前に「NewsPicks」という番組でMCをしていたので、メディアでコメントをすること自体は初めてではありませんでした。しかし、地上波にはまだまだ慣れていなくて「どうやって喋ればいいんだろう」と不安がありました。

そんな中、まず最初にしたことはAmazonで「コメンテーターのコツ」や「コメンテーターのなり方」と検索してみたのですが、全然情報が出てきません。やはり、コメンテーターという仕事は特殊かつ属人的なので、ノウハウや始め方が世の中に出ていなかったんです。

私は「どうしたら、自分の話し方をブラッシュアップできるだろう」と思っていたところ、千葉さんを紹介していただきました。

千葉:お声がけいただいてすごく嬉しかったです。私も最初にアンジュさんとお話ししたことを覚えています。アンジュさんはどんなお悩みをお持ちなのかなとドキドキしていたら、コメンテーターとしてさらに磨きをかけたいと思っていらっしゃることを教えていただきました。

アンジュ:コメンテーターを始めた最初は、めちゃくちゃ悔しい思いをすることが多かったんです。社会の問題やニュースに対して自分なりの意見はあるのですが、「誤解なく、わかりやすく伝えるということが全然できないし、伝わらない」とテレビ出演後に悔し涙を流していました。

だからこそ、「自分の意見を世の中に伝えるということに関して助けてくれる人が欲しい!」という気持ちで、kaekaの伝え方トレーニングサービスの受講を決意しました。

千葉:今までのkakeaのサービスは、経営者の方や政治家の方、そして社会人の方が人前で話す「スピーチ」「プレゼン」「一対一での商談」のトレーニングが多かったんです。だから、アンジュさんをきっかけに、コメンテーター向けの伝え方トレーニングを始めることになりました。

自分の話し方と向き合い、コメンテーターとしてのスタンスを確立。kaekaの伝え方トレーニングサービスを振り返って

千葉:アンジュさんとはまず、ご自身がお話しされた動画を見返して内容を書き起こすトレーニングをさせていただきました。動画を書き起こすことで、ご自身が言いたかったことが言えていますか?と振り返るトレーニングでした。

アンジュ:トレーニングを通して、初めて自分を客観的に視聴者目線で見ることができました。特に、私の言いたいことが全然伝わっていないなと反省すると同時に、「あ〜」とか「え〜」など自分の話し方の癖を発見することができました。だからこそ、このトレーニングを通して話し方の癖が抜けていない自分に向き合うことができました。

千葉:そうでしたね。そして、その後の半年ぐらいは少しだけトレーニングを変えながらご一緒させていただきました。具体的には、世の中にある事象についてファクトベースで意見を生成したり、自分の経験をもとにお話をするストーリーベースのトレーニングなどもさせていただきました。

アンジュ:どれもとても参考になりました。振り返ってみると、自分は思い出や、経験したことの情景を伝えたり、ストーリーを話すことが苦手だなということに、kaekaの講座を通して気づきました。そこで、五感の中で情景やストーリーを想像できるように話すコツをkaekaで教えていただきました。

加えて、短い尺の中で一番根拠があるように伝えるために情報を選ぶことが難しいと今まで感じていました。だからこそ、選んだ情報をもとに根拠を組み立てていく、すなわちファクトベースで意見を生成するトレーニングも勉強になりました。

千葉:トレーニング後半では、同じ意見の中でもご自身が別の視点で語ることで、気づきを得るトレーニングもさせていただきましたね。

アンジュ:そうでしたね。他にも、「就活」や「野球」のようにランダムなお題が与えられて、5秒ぐらいの準備時間で45秒の意見を言うトレーニングが一番ハラハラしました。ですが、地上波のアドリブや瞬発力が求められるシーンで役に立ったトレーニングだったと思います

千葉:コメンテーターは、瞬発力も専門の事、専門外のことも、色んなことが求められるお仕事ですよね。本当にいろんな本当にお忙しい中、コメンテーターの勉強もkakeaのご受講もされていたアンジュさんの頑張りに私たちもいつも励まされていました。

受講していただいた半年で、ご自身の中で何か変化はありましたか?

アンジュ:一番変わったのは、気持ちやスタンスです。最初の一ヶ月は、あまり自信がありませんでした。間違ったらどうしようという不安や、変に誤解されたら嫌だから言わないでおこうという遠慮などから、どうしても自分を100%発揮できませんでした。

ですが、半年間見つめ直したり改善し続ける中で、メディアに出るスタンスや緊張感は自分の中で確立していきましたね。だからこそ、自信を持って向き合えるようになりました。

コメンテーターは孤独かつ責任が重い仕事。そんな中気づいた、伴走者を持つ心強さ

アンジュ:コメンテーターの仕事は、とても孤独だと思うことがあります。自分の意見が炎上したり、誰かを傷つけてしまっても、自分個人の責任なので、やはりものすごく責任が重い仕事です。

そんな中、横にいてくれて、個人の葛藤や悩みに寄り添いながら「話のスペシャリスト」としてアドバイスしてくれるスピーチトレーナーという存在がいたことは、とても心強かったなと思います。

千葉:私も、アンジュさんから悩みやコメンテーターとしてのスタンスやあり方をお話しいただいて、学ぶ点が本当に多くありました。一人で前に立って、何千人の方にご覧になられるというプレッシャーに勝つためにも、私達もアンジュさんの伴走者でありたいです。

アンジュ:ありがとうございます。10秒から30秒という短い尺で、何を話すのかを瞬時に決めるためには、普段自分がどんなふうに社会に向き合っているかという土台が必要になってきます。そういった自分の思想や哲学も、ざっくばらんに相談できる関係性をkaekaと築けたことが、とても良かったです。

違う意見だったとしても、問いを投げかけることで対話を。
石山アンジュが考える、コメンテーターの役割とは

千葉:ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。最後に、アンジュさんの今後の意気込みを教えていただけますか?

アンジュ:今の社会の先行きが不透明で不安定だからこそ、みんなの余裕が無くなっているのではないでしょうか。本来、物事を良くしていけるのは対話だと考えています。ですが、余裕が無いと自分とは分かり合えない人をシャットアウトしてしまったり、正義をぶつけ合うだけで終わってしまうこともあります。

私は、たとえ意見が違っていたとしても問いを投げかけることで、もう一段深い違う側面で物事を見てみることや、分かり合えない中でも共通点を見つけていくのが、コメンテーターの仕事だと思っています。

特に、私は人の可能性や良心を信じ続けられる人でありたいですし、物事の良し悪しをすぐにつけるのではなくて、社会背景を一緒に考えられるコメンテーターでありたいと思います。だからこそ、世の中に対する問いを自分の中から出せるように、これからも頑張っていきたいと思います。

kaekaでは、興味を持っていただいた方を対象に個別相談会を実施しております。ご興味を持っていただけましたら、まずは無料の個別相談会をご予約ください。kaekaは「話す力」を磨き、確実に伝える力をトレーニングする伝え方トレーニングサービスです。


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