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くるみのコト〜退院まで

くるみ、2020年9月28日に左前肢断脚手術を行った。

病名は、病理検査の結果、由来不明肉腫。

左足がおかしいと思ったのは、春ごろ。5月に歩き方に少し違和感があるなぁと思った。でも次の日には普通に歩いてるので大丈夫だと思った。

その後、やはり少しびっこを引いていたので近所の動物病院へ。レントゲンを撮ってもらい異常がなかったので関節炎との診断。5日分の痛み止めをもらって帰る。

その数日後にも痛み止めをもらい、再度相談するが、年齢的なものだから付き合っていくしかないと言われる。そう、完全に私も関節炎だと思っていた。

だけど、日に日に足の様子はひどくなりSNSの犬友さんに脱臼ではないか?と言われて整形外科に強い先生に診てもらうことにした。そして、そこでの診断が、骨肉腫。まさかの骨肉腫。もう想像もしていなかった病名を聞き、早急に断脚をしていこうと勧められる。その時は返事も出来ずどんなふうに帰ってきたかは覚えていない。

そして、その日を境にくるみの左前肢に痛みが出てくる。

どうにも自分で決断することが出来ず、次の日、神戸でのかかりつけの先生に電話をした。先生は、「僕ならもっと詳しく調べてから決断をする」とのこと。それを聞いて犬友に教えてもらっていた腫瘍化専門医の先生のいる病院へセカンドオピニオンをすることにした。

4日後に予約が取れ、診てもらう。レントゲンと血液検査それから肩に針を刺し細胞を取る細胞診を実施し、癌があるのは間違いなかった。そして、断脚が痛みを取るためには最善だと聞かされた。ここの病院でも断脚と言われたらそれがくるみの痛みを取り除くために必要なら、母ちゃんの独断だけだけど決断しようと決めていた。

手術は1週間後。その1週間が長かった。痛みで震えパンティングが止まらず夜も眠れない毎日だった。オシッコもウンチも連れて行かなくてはしなくなり、水ばかり飲みご飯も食べれない。手術までに体力を落とすわけにいかない想いだけで、a/d缶を強制給餌し続けた。手術の前日には部屋のトイレまで間に合わずウンチが出てしまったり伏せてるままオシッコが出てしまっていた。

そんな1週間を見ていたので、この痛みを取ってやりたいと断脚すれば痛みから解放してやれると本当に思えた。

そして、やっと手術の日がやってきた。朝、くるみを病院に預け1人で帰る道のり、泣けて泣けて仕方なかった。夕方、病院からの連絡が来るまでの時間の長かったこと。目が覚めなかったらどうしようと怖くて堪らなかった。無事に終わりましたよ、目が覚めて落ち着いてますと連絡があり全身の力が抜けて連日眠れなかったのもあったので気絶するように眠った。

次の日、面会に行く。今まで避妊手術でもキュンキュン泣くのでと半日預けただけで早めに迎えにいったくるみなのに。頑張ってました。ケージの中で、点滴が入ってて首にはご飯食べない時に栄養を入れるためのカテーテルチューブも入ってて、名前を呼ぶと三本足で立ち上がり尻尾を振ってくれた。すごいねー。頑張ったねー。痛かったねー。母ちゃん心配したよー涙。

その2日後の10月1日、カテーテルチューブが首に入ったまま退院となった。



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