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くるみのこと 左前肢断脚から1週間

退院の日、帰宅後、1番悩ましいことが食べること。手術の前から食べなくなっていたので果たして食べてくれるようになるのか?痛みがなくなれば食べるのか?食べないことを想定して喉の奥に首からカテーテルチューブを入れているのだけど。

で、帰ってきてすぐZIWIの牛肉オヤツを2切れ食べた。慌ててササミと野菜でご飯を作る。でも、ほんの少し食べただけでもういらない。薬を仕込むのを忘れたのでブッチに混ぜて口の中に押し込み飲ませる。結局、作ったご飯のササミの三分の一をてから食べ、病院から出たクリティカルリキッド50mlをシリンジでカテーテルに流し入れた。

術前からほとんど歩いていなかったので後ろ足の筋力も落ちていて立って食べることも出来ず、バランスも悪くなっているのでお水を飲みに歩き出したと思ったらステンと転び焦った。くるみも、あれ?って感じになっていたけど少し支えてお水を飲んだ。

そして、痛み。先生はもう痛みはないはずと言っていたけど、傷口痛いよね?骨も切ったんだよね?大きな傷だもんね。ハアハアと震えは夜中の0時頃まで続いた。眠いのに眠れず、伏せの態勢でウトウトし始めた。母ちゃんは眠ってしまい5時前に目が覚めてくるみを見たら断客した左側を下にして横になって寝ていた。震えもなくすやすやと眠っているくるみを見てなんだか泣けてきた。本当に断脚は正しい判断だったのか?くるみは今も苦しいのではないだろうか?と。

目が覚めたくるみはまたハアハアとパンティングをする。でも、震えは少しおさまってきたかな。

朝ごはんは、ブッチを少し。人用のチーズを少しを手から食べ、クリティカルリキッド50mlを経管栄養する。

それからトイレ。連れて行くとちゃんとオシッコはできた。ただし弱っている後脚はお尻を上げれずオシッコで濡れてしまう。それでも、連れて行けばちゃんとトイレシートでオシッコをするのを見て褒めまくった。

退院の次の日も休みをもらっていたので1日一緒にいた。暖かいお昼間に芝生の草っ原公園に行ってみた。

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下ろすとヨロヨロしながら歩いた。後脚がもつれてるけど倒れずゆっくりヨロヨロ歩いた。そしてオシッコもした。

次の日からは、職場に同伴出勤させてもらえることになりカートを乗せて同伴出勤をした。

職場(母ちゃんは介護施設で働いている)のみんなには優しくしてもらえた。ハアハアしてるし眠ることもなかなか出来なかったけど刺激になってよかったと思った。

利用者さんのご家族にも「頑張れ!!」と声をかけてもらったり、そのご家族の亡くなったお父様にくるみが元気になるようお願いをしていると言って下さったりと、初めて見る犬にそんな優しい言葉をかけてくれることに泣けてきて仕方なかった。

仕事帰りには毎日草っ原公園にリハビリ兼ねて散歩に行った。そこでも犬の散歩中のおじさんに「偉いねー」と褒めてもらえた。

そんなくるみを見ていたらだんだん誇らしく思えてきた。可哀想ばかり思っていたけどくよくよすることなく今ある3本の足で前に進むくるみを見習わなくてはと思った。

術後1週間目には、芝生の上をゴロゴロ出来るようになっていた。

変わらず食欲は今ひとつで、カテーテルチューブでの強制給餌にオエッとなることがあったので、そのチューブを母ちゃんの独断で抜いた。

チューブを抜いたこと食欲がないことを病院へ電話して予定を1日前倒しで病院へ行った。食欲増進剤を出してもらう。傷口や血液検査はすこぶる良好だった。この時点では切断した左脚の病理の結果がまだだったので血液検査をみて、おそらく骨肉腫であろうとの結果だった。ただ、もっとたちの悪い癌ではないと思うとの診断だった。


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