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2024.1月探検録



📖ムーンライトシャドウ(吉本ばなな)
私的吉本ばなな作品第1位の小説です。多分初めて読んだのが中学の頃。何度も読んではしつこくあちこちで推してきた自負があるこの小説を最近また読み返していました。事故で亡くなった彼との、切なくも暖かい別れを描く短編ストーリー。登場人物全員がそれぞれ哀しみにしっかり向き合い、前進していく姿に毎度胸がいっぱいになるのです。
「別れも死も辛い。でもそれが最後かと思えない程度の恋なんてヒマつぶしにもなんない」は最高の名台詞。

📖駅で見た可愛い女の子(さかなこうじ)
雑誌編集会社員の男性が、駅でいつも見かける女の子が持ち歩いているアイテムに学生時代の思い出を重ねては心の中でキュン萌えする、という平和of平和な1話完結式漫画。出てくるアイテムのいちいちにテンションが上がっちゃう懐かしいラインナップの数々。30代以降は刺さりまくるはず!読みながら癒しと元気がもらえる1冊。可愛い女の子の設定が今っぽいところもすきです。

📖職業、お金持ち(冨塚あすか)
投資家の著者が事実を元に描いた小説。大富豪のおじいさんと女子大生の会話を通して、お金のアレコレを学ぶ1冊。私たちが生きる上で絶対に切り離せないこの物質とどう付き合うのか。それを根本から見直すことで生き方そのものにも向き合い直せる画期的1冊。
おじいさんのことばが刺さりまくって痛かった..。でも読んでほんと良かったと思います。ちなみに「これをやれば稼げるよ!」みたいなオイシイ話は書いていないので、そういったものをご所望でしたら他の書籍へ。

📖感情は、すぐに脳をジャックする
(佐渡島庸平、石川善樹、羽賀翔一)
編集者、脳科学者、漫画家のお三方が感情について語り合う対話記録と、編集者佐渡島さんが体験を通して感情の扱い方を綴る2部構成の1冊。お三方が「悲しみ」「驚き」「安心」など様々なテーマで感情を語り合うのですが、人によっての解釈の違いや、語るなかで生まれる新しい発見など、臨場感あるやりとりに気付けば会話に参加してる気分になっていました。またブルチック博士考案の「感情の輪」が非常に興味深く、自分の感情が揺らぐ度に「これは感情の輪で読み解くとどんなだっけ?」と何度も見返してしまいました。言葉ではどうにも説明出来ないので、是非とも図を見てほしい次第。

#読書
#読書記録

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