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転職して選んだ接客業は未知の世界だった

少し遅めの梅雨に入りましたね。我が家にはシバ子という柴犬がいるのですが、雨が降ろうと風が吹こうと台風が来ようと365日お散歩です。

柴犬を飼っている方々は「わかる、わかる」と言う声が聞こえてきそうです((´∀`))

さてさて、今回は私が高校を卒業後、就職した会社を2年で退職し、新しい会社に転職した時のことを書いてみたいと思います。

ただいま私の過去を棚卸中。

よかったらお付き合いくださいませ。



新卒の会社を2年で転職した理由は


高校を卒業し入社して2年。私自身このままでいいのか?もっと違う経験をしてみたい。

自分が好きな事ってなんだろう?そんなことを思う時期って絶対1度は訪れるじゃないですか?

そしてまだ20才という若さ。

私にはもっと他にもいろんなことが出来るんじゃないか?という根拠のない自信

そして「よし転職しよう!」と決めたのです。職場の人達は私の突然の退職届に驚いていました。

辞める際、みなさんが私のために寄せ書きした色紙をプレゼントしてくれた。

「がんばってね」「元気でね」の言葉の中に「かえではもっと感情を表に出した方がいいよ」と書かれていたのが気になった。

自分でもそれは分かっていたので・・・。


ハローワークで職探しした末選んだ会社は


今度は前職のデスクワークが多い仕事とは全然違う職種にしようと、ハローワークで求人調べ開始。

そして「時計、宝石、貴金属の〇〇時計店」という求人が目にとまりました。

私はアクセサリーが好きだし、接客は未経験でしたが、これだ!これにしようと決めたのです。


転職してみたら予想外に大変だった


数日後人事の方との面接と簡単な試験問題を解いてその場で採用決定。

そこのお店はメガネも扱っている地元ではちょっとした老舗でした(後から知った)

最初の仕事は商談中のお客様にお茶出し。

お茶の出し方、言葉づかい等々ちょっと怖いおねえさま?に注意されながらも覚えるのに必死でした。

分かっていたとはいえこれまでの職場とは全然違います。

店長から

「商品を見ているお客様に声をかけ、一緒に選んであげてお買い上げ頂くんだよ、ただ売ればいいんじゃないの」

「お客様といかに親しく話して心を開かせるかが大事」

「お客様にお声を掛けないのはサボっているのと同じ」

正直、買いに来たお客様にただ売るだけの感覚でいた私は(甘い)

「わー、一番苦手なことだよ、ヤバい、無理、職場の選択間違えた」

根拠のない自信がガラガラと崩れていく(⁠个⁠_⁠个⁠)

といっても今さら仕方がない。

そりゃそうですよね、中には高額な商品がたくさんありますし、簡単には売れるわけありません。


接客業でお客様に始めてお買い上げ頂いたものは


ある日、目覚まし時計を見に来店したお客様に私はそろそろと近づき

「ためしに音をお聞かせしましょうか?」と恐る恐る声をかけてみた。

お客様は「あっ、お願いします」と言ったので、お店の電池を持ってきて鳴らして聞かせてあげました。

その方はあっさりと「じゃあ、これください」とお買い上げいただいた。

私がこのお店に来て初めて売ったのは3000円位の目覚まし時計でした。

でもすごくうれしかったことを覚えています。

一応ですが「私が接客して買ってくれたんだ、ヤッター(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)」

そして最初はひきつっていた笑顔も自然になり、お声がけするのに抵抗はなくなっていきました。

でも、でもですよ!

お客様の中には店員さんにあまり声を掛けてほしくない人だっていません?(私もです)

中には迷惑そうな顔をする人もいましたし、どんなに話しかけても完全無視な人には何度か心が折れました乁⁠ ⁠˘⁠ ⁠o⁠ ⁠˘⁠ ⁠ㄏ

そのうち無視されるのも平気になってしまって・・・慣れるもんなんですね。


宝飾展示会での見えないノルマ


このお店では年に1度宝飾展示会があり、それはチケット制で来店したお客様や、顧客リストを見て自宅まで行き、チケットを1000円で売らなければなりませんでした。

私にはまだ買って頂くお客様はいるはずもなく、飛び込みで知らない家を訪ねたり(まず怪しまれる)知人、友人に買ってもらったりしました。

だって毎日誰が何枚売ったのか各店舗にファックスで流れて来るんです。

「目標〇○枚!」とか書いてあって・・・。

そして結婚式場を貸し切って開かれた展示会当日。

展示されている商品は高価な宝飾品ばかりで

「こんな〇十万、〇百万円もする商品を買う人いるのかな?」

と思って眺めていました。

が、ベテランの先輩方はどんどん売ってるんです!

私はどうしようとオロオロ状態。

とにかく接客するふりでもしなければ場が持たない( ゚Д゚)

ちょうど近くにいたお客様に声を掛けてみると、カメオのブローチを探しているとのこと。

一緒に選ばせて頂き、なんとお買い上げいただいたのです!そして高級バッグも(なぜかバッグも展示されていた)

多分合計で100万円ほどだったと思います。この時は緊張して手が震えました(⁠>⁠0⁠<⁠;⁠)

そして、始めての展示会での私が売ったのはこのお客様一人でした。

それでも私はちょっとドヤ顔だったかも(いや、先輩たちから見たら米粒だから-_-)

バブル期のクリスマスは大忙し


私の20代のクリスマスの時期はプレゼントの宝飾品をお客様(しあわせそうなカップル)と一緒に選んであげていました。

職場がこのようなお店だと年末は大忙し。

ほぼ毎日夜遅くまで残業。売上が多すぎて集計に時間がかかるのです。

数万円から数十万円の商品が飛ぶように売れました。

時代がバブルの頃は、若い男の子も10万円位のプレゼントを普通に買っていきました。

今のようなスマホ決済はなく、ほとんど現金かクレジット。

閉店後はレジの中一杯のお札を数えるのに必死。

印象に残っているのは、売上が1万円どうしても合わなくてみんなであちこち探していると、ありました!

レジの奥の方でクシャクシャになった1万円札。

毎年みんな楽しいクリスマスを過ごしているんだろうな?

と思いながら少し虚しさも感じていました。

でも職場の仲間たちと帰りに打ち上げ替わりに呑んで帰った思い出は、結構楽しかったです。

最後に


「絶対ムリ!」と思っていた私がなんだかんだでこの「〇〇時計店」で10年近く働きました。

言えることはこの職場は私をすごく成長させてくれた場所でもありました。

楽しいことやキツイこと、今だったら完全アウトなパワハラも普通にありました。

エピソードがたくさんあり過ぎて終わらないのでこの辺で。

そして最初の会社を辞める時に色紙に書かれていた、感情を少しは表に出せるようになった気がします。

経験は人を少しずつ変えていくのかもです。いい意味で(と思いたい)

最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^^)v


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