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わかってくれる人がいるだけで強くなれる

以前、少し我が家の子供たちについて、色々と書いたことがあると思う。
改めて言うと、我が家には3人の子がいて、2人に知的障害のない自閉スペクトラム症という診断が下っており、もう1人には診断はついていないものの、衝動性を抑える薬が出ている。

私は元々、障害分野に興味があったので、素人ながら色々調べており、それなりに知識があった。
子供たちに対し、思うところは小さい頃からあったものの、グレーゾーンレベルであったことや、私の説明力の拙さなどもあり、なかなか私の苦悩を専門機関にも伝えることが出来なかった。

私はただ人知れず苦しみ、悩み、悶々とした日々を送り続けた。
今思えば、メンタルがやられたきっかけこそ職場環境だったけれど、それまでの子供たちの成長の悩みがベースにあったのかもしれない。

1年ほど前、息子2が対人トラブルが多かったことや、私の精神状態がどん底だったこともあり、結果として医療に繋がった。
あれから、息子1、そして娘の相談ができ、子供たちも良い方向へ向かっている。

私は思い悩む性格ではなく、過ぎてしまえば苦労は忘れるタイプであるので、今この瞬間は流れに身を任しているし、そこで気に病んでることもない。

先日、とても久しぶりに義兄一家が会いに来てくれた。
遠方であるし、年齢的にも社会経験的にも先輩であること、私が人見知りであることも手伝い、そこまで交流することも無く、今まで過ごしていた。
仲がいいとか悪いとか、そんな関係でもなかった。

ただ、お義姉さんは子どもの発達関係の仕事をしていることもあり、それなりに知識があった。

最後に会ったのは、舅さんが亡くなったときだ。
我が家はワタワタしてたし、娘もツインズも小さく、子供なんてこんなもんだと思っていた。

この前久々に会った時、子供たちのことも色々話した。
私自身、別に隠すことでもないので、そういうことは色んなところで話していた。
だけど、お義姉さんと話して本当に救われたのは、「前回会った時、そうかもしれないと思った。ただ、そこで口を出すのは違うと思ったから言わかなった。」と言われたこと。

人によっては、言ってくれれば良かったのにと思う人も思うかもしれない。
でも私は違った。

娘の件にしても、息子たちの件にしても、グレーゾーン故に私の苦悩をわかってくれる人はいなかった。
ずっと小さい頃から抱えてた苦悩を、お義姉さんだけはなんとなく感じてくれていた。その事実だけでものすごく救われた。

我が子達のようなグレーゾーンな子供たちの場合、小児科医でもなかなかわかってくれないという事実がある。
私自身、口頭での説明が上手くないこともあり、上手く伝えられなかったのも一因だと思う。
小児科だけでなく、検診や発達相談の専門機関にも相談したけど、この苦悩を上手く伝えられなくて、特に娘は苦しんだ。

今は子供たち全てが専門機関に繋がっていて、それぞれ良い方向に向かっている。

私だって、好きな仕事をして、わかってくれる専門家がいて、精神的には割と落ち着いている。

それでも、1番辛かったあの頃に、私の思いを感じてくれていた人がいたという事実は、私の感覚が間違っていなかったことを証明してくれた。

もうそれだけで救われた。

私はそれだけで本当に気持ちが軽くなった。

私は自分からなかなか連絡も相談もできないけれど、来てくれて話が出来て本当に良かった。
1人でも私の思いをわかってくれる人がこんな身近にいて本当によかった。

あれから、ここにいるのは1人だけど頑張れる気がしてる。
話を聞いてくれて本当にありがとう、お義姉さん。
いつか、こちらから会いに行きます。

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