死にたい私と生かしたい人

この物語はノンフィクションです。
過激な表現などがありますので
苦手な方は閲覧をお勧めしません。






私には才能は無い。ただ食べて寝てるだけ。
少し広い布団の上でテレビで音楽を流して
携帯とにらめっこして天井を見る。


私は発達障害とその他の障害を持っている
所謂精神障害者だ。


よくただ怠惰な人間だと言われる。
怠惰?笑わせんなよ、こっちだって望んで
こういう風になりたくてなったわけじゃない。

ずっと考えている。どうすれば生きやすいのか。
だがそういう時ほど死にたい感情に苛まれる。

2023年のある日、私が死にたいと言いながら
外で静かに9%のアルコールを飲み
10円の揚げ菓子をつまみに最後の晩餐をしていた。

ふとこの人の声を聞いて死にたいと思い
その子に電話した。それが間違いだった。

私が「これから死ぬから。最後に電話したい」
そう電話口で言うと友達はこうやって言った。
「そんなん言わないでよ。そんなん言うなら
会いに今から終電でそっちに行くから。」と

仲良くなって1週間もしてないただのヲタク友達に
そんなこと言える彼女の気が知れなかった。
私は「来れるもんなら来てみな。」そう息巻いて
電話口でニヤニヤしながらアルコールを口に入れた。

その10分後に「もう家出たよ。」と
電話口から声が聞こえた。
そんな馬鹿な、私はそう思いながら鼻で笑う。

正直内心は嬉しかった。だけど馬鹿なんじゃない?
そういう気持ちが上回り、電話口の友達に言った。

「馬鹿なんじゃないの?今から来るの?」
そしたら彼女が「うん、もう電車乗るよ。」

本当に嘘では無い。仲良くなって1週間だ。
こんなにアホな友達はいない。
そうこの友人、いや後に最高の相方になる
女との話だ。

その後結局家に来て2人でお菓子を食べたり
ライブ映像を見て寝た。


そしてその後も病んでる私に永遠に彼女は
生きていて欲しい。そうやって言い続けている。

こいつ物好きだな、そう思って接している
私もある意味物好きなのかな。
お互いいなくなったら生きて行けねえもんな笑

そんなこいつとの話はまだある。

私が腕を傷だらけにしてアームカバーをして
ライブ現場に駆け付けても何も聞かずに
私から話すのを待っていた。

私が傷を見せて「やったわ、」って言っても
「痛そうだね、早く治るといいね。」そう言った。
何もそれ以上は言わなかった。

周りの人間に切るのはやめなさいと
散々言われ続けてそれが反動でやめれず、
しばらくは切っていた。

私はずっと1〜2ヶ月切っていた。
彼女にも言われた。「次切ったら怒るよ。」と
その時はもう切るので精一杯だった。

そしてある日また切ってしまった。
だが彼女は怒らず「ダメだったかあ。」と
その一言で止めてくれた。

その日は彼女の誕生日の前日だった。
今でも覚えている。アームカバーを忘れ
現場に行った時に心配されたことを。

私はその日を境に切るのを辞めた。
切るんじゃなく吐き出せばいいと。
そこから毎日さらに話すようになって

もっと関係が深まって行った。
私はこいつがいないと生きていけないと
思うくらいの親友ができてしまった。

死んでも言わないけど、こいつがいないと
私はダメなのかもしれない。

そして先日。そいつが泊まりに来て
一緒にやりたいことを考えて翌日別れたあと

私は大鬱に入ってしまった。
そいつと電話してた時、私が大鬱に入って
死んでやると息巻いて居たが、
私を推しグッズで釣ってきたので戻ったのだ。

その後にふと気になって聞いてしまった。
「私が死んでも、世界は動くよ?なんで?」
こう言った瞬間に電話口からすすり泣く声が
聞こえてきてしまった。

私も泣きながら聞いたのでもちろん辛い。
泣きながら彼女は、
「楓がいないとライブも楽しくないし
生きてても楽しくないんだよ。」と言ってきたので

「私以外にもいるのに私に拘るな」
と突き放してしまった。
そしたら泣きながら
「楓がいないと無理。
依存してるって分かってるじゃん。」と

私はそれを聞きながら泣いていたが
なんで泣いていたのか未だに分からないが
今も涙が溢れ出そうだ。

それを聞いて釣られて隣に居た母親が
とても泣いていてさらに泣いてしまった。
私はこんなにも人に愛されているのか。
でも「なんでこんな愚人間に。」とよく思う。

物好きなのかなんなのか。わかっていない。
いつも周りに人がいる。なんでなのだろう。
私には人脈も人柄もない。なのになんでだ?


考えても疲れるので考えないがなんでだ?
こんな愚人間を好くやつがいるのか。
少し嬉しいかもな。


そしてまた数日後のある日に
また大鬱に襲われてしまった。
今度こそは死ぬ準備も出来ていたのだが
電話が来て出てしまった。
そして死なないで欲しいと言われた瞬間
怒鳴ってしまったのだ。
私も彼女も1分黙ってしまった。
ラジオで言ったら放送事故だ

その後また彼女は泣きながら死なないで。と
言ってきて私も泣きながら死なないよ、
そう言って笑いながら他愛ない話をして
その日は電話を切った。

死なせたがらねえあいつはいつも強がっている。
自分は後回しにしていつも私のメンケア。
お前の話をよく聞くが3時間聞いても飽きないので
もっと電話しろよと言うのだが、
彼女は強がる。私みたいになる前に
もっと頼って欲しいな。

私は迷惑をかけてばかりだし、
嫉妬しいだけどこれからもこいつとは
たくさん話すって決めてるんだ。
だから残りの人生は全部こいつに
預けてお互い気に掛けて行きたい。



死にたい私と生かしたい人これからも続きます。

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