USMLEを受験する人の国試対策について

国試が終わりました。禁忌肢を踏んでしまいました…(※踏んでませんでした) USMLEを受ける人は国試の対策とUSMLEの対策の兼ね合いについて悩んでいることがおおいと思いますので、そのことについて少しだけ書きます。

結論からいうと、step1で得た知識である程度国試は解けるので、step1である程度点が取れているかた(230とか)については1-2か月間しっかり対策すればそこそこの点で合格できます。step2 CKの勉強をしていれば尚余裕をもって合格できるでしょう。step1と国試ででる範囲の違いに留意して足りない知識を補うようにして勉強すれば大丈夫かと思います。なので6年の12月にUSMLEを受けるというのは十分考えてもいい選択肢だと思います。

自分はstep1を6月末に受けて250s、step2 CKを12月末に受けて260sでした。国試対策はstep1の勉強を始める5年生の9月まではQBをなんとなく解いていて、それ以降はマッチング前に0.5か月と国試直前期に1か月対策して、自己採点上本番で一般臨床84%、必修は92%とることができました。自分がした対策はQB online1周目問題のみ(5年の9月までと7月と1月に1周ずつで計3周)とQBの必修すべてでした。予備校は多くの方は必要ないと思います。模試も受けていませんが、精神衛生上受けておけばよかったと思っています。以下にstep1とstep2 CKを受けた場合の勉強法について記します

step1を受けた/受ける場合:内科の基礎的な知識は身についていると思われますので内科については優先度低めで大丈夫です。眼科や整形、産婦はstep1でかなり手薄なのでマイナー科についてはしっかり対策をしたほうがいいと思います。公衆衛生は国試のかなりのウェイトを占める一方、USMLEしかやっていない人には全く歯が立たないのでこちらも対策必須です。これらに関してですが、QB onlineの1周目問題を解けば対策としては十分です。逆に治療法や検査については知識不足な状態なので内科も1周目問題はすべてやったほうがいいと思います。公衆衛生に関しては1周目問題だけだと足をかなり引っ張るので不安であればすべて解いてもいいかと思います。正直QB onlineはUWorldよりも解説が丁寧でいい問題集です。解説に乗っている知らない知識をAnkiにいれるだけで得られる知識は相当数に上ります。必修に関してはstep1にないような知識が平然とでるのでこれはQBにのっているものすべてやるのが無難かと思います。これらは頑張れば1か月で十分こなせる量ではありますが、定着には時間がかかりますので余裕をもって2か月前から始めるとより確実かと思います。模試などの兼ね合いで決めてもいいかもしれません。

step2CKを受けた/受ける場合:240くらいとれる力があれば必修、公衆衛生以外はほぼ対策は不要かと思います。眼科のOCTやDATスキャンといった検査や、好酸球性肺炎やNMOといった疾患などstep2CKに出ないものがちらほらあるので1周目問題に軽く目を通すのがいいかと思います。公衆衛生対策も1周目問題だけで十分です。実際は十分ではなく、かなりの失点源になるのですが内科etcでかなり点数的にリードしているので全体としてみれば十分です。CKをやると深読みしてしまう癖がでるので、個人的な経験ですが必修が危ないです。最初必修を解き始めたとき正答率75%あたりで焦りました。必修の雰囲気になれると点数がすぐにあがったので経験数が大切です。個人的には怖いので必修はすべて解くことをお勧めします。この場合は知識量はそれほど多くないので1か月あれば十分対策しきれます。

禁忌肢についてはQBで[don't]と書いてある項目を把握するとともに、自信がない治療法は選ばないor空白にするにすれば回避できると思います(そうするべきでした…)

みんなが遊んでいるなか、もくもくとUSMLEの勉強を頑張っている方なら国試はそのポテンシャルで何とかなります!頑張ってください!

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