見出し画像

【子育て】夏。生きた化石カブトエビを育てました

私は4歳娘のいるワーママ。
夏休みに入って、本屋さんで実験ムック本をよく見かけるようになった。
そんなある日、ふと目に入ったこちらにハートを鷲掴みにされて、つい衝動買いしてしまった。

というのも、うちの娘みーちゃん(4歳)が古代生物にハマってるから。
みーちゃんは昔から生き物に興味深々。ゾウさん→シロクマさん→イルカさん→お魚さん→サメさん→アンキロサウルスさん→アノマロカリスさん と、どんどん興味の対象が地球の歴史をさかのぼってる。我が家の図鑑は増えるばかり。

そんなみーちゃんが本物の古代生物を見たら、どんな反応をするんだろうーと想像したらつい財布のひもがゆるんでしまった。


カブトエビは夏休みの自由研究にうってつけ

さて実際カブトエビを育ててみて、こんなに自由研究向きの生き物いる?!とびっくり。

まず、彼らは3週間-1か月が寿命。夏休み中に短い命を終える。
次に卵。乾燥させても死なない。というか乾燥しないと孵化しない。水に点けると孵化する。ムック本に最適。なにその生命力。
そして食料はムック本に付属の藻みたいなエサとキュウリ。お手軽すぎる。

水槽は小ぶりで浅い。

多分小学生ならひとりで飼育できる難易度。孵化→脱皮→大人→命の終わりという一連を、夏休み期間だけで体験できる。

みーちゃんが小学生になったらリピートしてもいいなぁ(親のエゴ?)とまで思ってしまった。

カブトエビ飼育はやりやすかった

私はずぼらワーママなのであんまり手間のかかる飼育はノーサンキューだ。
その点でもカブトエビは優秀だった。主にお世話は以下の通り。

  • 水槽の水をコップで徐々に入れ替えて汚くなりすぎないようにする。

  • 朝エサのキュウリ1切れと藻をあげる。

水槽が小さいから朝の5-10分くらいで終わる。
まぁプロマネやってた去年にもできただろうかというと、できないなぁとは思うけど。

私はみーちゃんに見せたくてトマトも1、2年前に育てたけれど、トマトのほうが苗のサイズが大きいから、栽培が終わった後の土の処理が面倒(というかまだベランダにある)だった。カブトエビ栽培キットはゴミ箱にポイできる。

飼育でのハウツー

水とエサの量がポイントだった。
うまれたてはほんとーにちょびっとでいい。
なくなったらまた足すくらいでちょうどいい。
というのも、1回目の飼育のとき、生まれたての頃エサを入れすぎて、食べ残しの藻で水質が悪化。少し寿命が短かったように思う。
2回目は気を付けたら+一週間くらい元気でいてくれた。

娘みーちゃんの反応は?

案外冷静な、「あーあるね」て感じの反応。「古代生物だぁ!」とはならなかった。4歳だったらこんなもんかなぁ。

でもカブトエビごっこをしてみたり、エサをあげてみたり、「う○ちだ!」とはしゃいだり。多少なりとも、親以外の生き物が家族にいる感覚は味わってくれたかな。

一番印象に残ったのは、カブトエビが天に召された時。
第一発見者の私が、

「カブトエビが天国に行ったみたいよ(しょんぼり)」

と話したら、

「またかえばいいよ」

とみーちゃんは言った。生き物が天に召されるのがどういうことか、まだピンと来ないんだろう。

「生き物はそういうものじゃないよ。一度天国にいったらもう会えないのよ」

というような話をした。

そしたら夜寝るときに、
「おかあさんもいなくなるの?」
と聞いてきた。
「人間はカブトエビよりたくさん生きるからね。まだまだずーっと一緒だよ」
みーちゃんは安心したようににっこり。
その後もたまに同じような質問をしてくる。

命に限りがあること。
命には代わりがきかないこと。

そんな素朴で、少し厳しい、でも大切なことの片鱗を感じてもらえたんじゃないかな。
まだ4歳には早いかしら。でもいつどこで生と死の話題に触れるか分からないから、厳しい現実もちょっとずつ教えていった方がいいかなと私は思う。

元気にきゅうりを食べるカブトエビくんたち

私はこどもの頃、おじいちゃん家には めだかがいた。
めだかの産卵やご飯を食べる姿をなんとなく今も覚えてる。めだか飼育が思い出深かったってことなんだと思う。
だからみーちゃんにも、生き物の飼育を体験させてあげたいなと、うっすら思ってた。
今回お世話はほぼ私がやってしまったんだけど、少し夢が叶えられて良かった。
みーちゃんがもう少し大きくなって、一緒にお世話できるようになったら、魚の長期飼育にもチャレンジしたいな。