生理ちゃん19話を読んで考える、生理ピンバッジのこと。
今月映画が公開されることもあり、話題になっている
「ツキイチ!生理ちゃん」という漫画をご存知ですか?
女性の生理を取り上げている漫画という、なかなか攻めている感じですが、女性が読むと共感
男性が読むと女性のことを知れて勉強になる
ということで性別問わずに読まれていてとても人気の作品です。
私もよく読んでは本当にこんな風に生理ちゃんが近くにいて寄り添ってくれたらいいのになぁなんて思っています。
そして今回更新された最新話の「生理ちゃん19」ですが、
今まで以上にとてもとても考えさせられる内容だったのです。
もちろんいろんな意見があると思います。
ただ、私が読んで感じたことも綴っておきたいと思いました。
(※ネタバレ含みます)
・生理中の女性が付けられるピンバッジ
このピンバッジというのが今回の大きなテーマになっています。
漫画の舞台は大手百貨店。
「女性の身体に寄り添う」をテーマにした売り場展開に伴い、
朝礼で生理中の女性はマタニティマークのように、任意で生理中ということを周りに伝えることの出来るピンバッジをつけることを提案されます。
これにより、お客様だけではなく同じ仕事仲間にも意識してもらえることになり休憩を長めに取れたり、
お客様とも生理中に起こる肌トラブルのことなど話しやすい空気が生まれます。
・周知してもらう恥ずかしさ
画期的な試みだと、賛成する人とともにもちろん反対派もあらわれます。
特に職場というプロフェッショナルな対応を求められる場所では、自分の体調などお客様には関係のないことだ。という理由。
何より、今はこんなに生理について知ろうとしてくれる男性が増え、
恥ずかしいと思わないで!という時代の流れが来ていますが
やっぱり現実は
生理というのは隠すことが普通だったり、
ましてや男性の前では言えないことでもあり恥ずかしいという気持ちが先行してしまう、という理由。
これは私の意見ですが、同じ女性でも生理痛やPMSの重さの程度が違うこともあり同じ女性間でも(職場ではなおさら)なかなか話せないことというのは昔も今も変わらないのでは、と思います。
・ピンバッジを見て傷つく人がいる
終盤出てくるのは、百貨店でのピンバッジの使用に猛反対の女性。
理由としては、ピンバッジを見て傷つく人がいる。というもの。
彼女は
「生理がこない人もいる」
と言います。
これは様々な理由があると思いますが、そういった人がいるのももちろん事実。
そのことですでに傷ついてきた女性からすれば、嫌なことを思い出させるピンバッジなんて見たくもないでしょう。
・読んだ私の最初の感想
私は素直に読んだとき、生理ピンバッジってとても素敵な試みだなと感じました。
そしてもし本当に使用する時がくるのなら、私は職場だけでなく公共交通機関でつけたい、と一番に思ってしまいました。
私は生理が結構重い方です。そのため、会社を休んでしまうことや早退することが(お恥ずかしいですが)珍しくありません。
そんな時でも会社への行き帰りに使うのは電車。
この電車が実は一番辛いのです。座れなかった時は本当にしゃがみこみたくなるほどの腹痛や腰痛、頭痛や吐き気などに襲われ、必死に立っています。
心の中で何度、目の前に座る人に
(私生理なんです・・・。席を譲ってください・・・)と話しかけたかわかりません。
(もちろん聞こえません)
また運よく座れても、目の前にお年寄りや妊婦さんが来た時。
いつもなら席を譲るけど、どうしても立てない時があります。
またしても心の中で
(ごめんなさい・・・。立ち上がれないんです、どうしても辛いんです)と謝ったことも何度もあります。
どちらにしても心が休まることはありません。
・ヘルプマークのように
今、電車の中で『ヘルプマーク』をつけている人、とても増えましたよね。
(赤の中に白の十字とハートのマークがついているものです)
義足や人工関節を使用している方、
目には見えない内部障害や難病の方、妊婦さんの初期の方も使用できるらしいです。
このマーク、出た当初こそ目に入るのは少なかったですが最近ではよく見かけるようになりました。
増えた分、きっと使用されている方の葛藤もあったと思います。
でも分かりやすく付けてくれているおかげで、電車の中では席を譲れたり、助けを必要をしている人に全てではなくても、誰かの優しさが届いているのでは、と考えます。
私としては、そんな風に生理のピンバッジが使われると一番いいなと思うのです。
やっぱり今でも、生理は病気ではないという方はいます。
そうです、生理は病気ではないんです。
でも、だからこそ
我慢してしまいがちでみんな無理をするんです。
助けて、って言いにくいんです。
・最後に
「生理ちゃん19」の中に主人公のこんなセリフがありました。
ナプキンのおかげで女性の社会進出は進んだと思います
でもマインドは昭和に置き去りのまま
もう一歩・・・
あと一歩進めたいんです
まさにこれだと思います。
本当にここ10年くらいでも世間の認識って大きく変わったと思います。
(使用できるかは別として)福利厚生に生理休暇が増えたり、
グッズとしても今までになかったもの、可愛いもの、
布ナプキンなど体に負担の少ないものが増えたり。
そして生理を取り扱った「生理ちゃん」という漫画を男性が描いていること、それが映画化することなど
男性(特に若い人)への理解が深まってきていて私も女性として嬉しいです。
でもだからこそ、私も今回の主人公のように思います、
あと一歩、もう一歩だけ深く理解が深まれば、
もっと心穏やかに、心配することが少なくなり快適に過ごせる女性が増えるのでは、と思うのです。
どうかどうかそんな世の中になって欲しいです。
堂々としたいとは思いません、
でも恥ずかしい、とあまり思わずに生理ピンバッジが普及し、使用できる未来が来ますように・・・と。思わずにはいられません。
長々と私の思いを書かせていただきました。
読んでいただきありがとうございました。
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