番外編 ‐ Seeed Studio SenseCAP Watcher を試す
はじめに
2024/9/21 に に Maker Faire Tokyo 2024 に行ってきました。いやぁ…大盛況!
Seeed Studio Japan のブースで、松岡さんから SenseCAP Watcher を色々試してほしいということで、いただいたので、先ずは、使ってみよう!ということで記事を書いています。
SenseCAP Watcher
概要は、こんな感じ。
中身は、ESP32S3 を使っているとのことで、Wi-Fi や Bluetooth でネットワーク連携でき、NVIDIA Jetson 上の AI との協調動作や、Seeed さんの Grove Sensor も接続可能だとのこと。
現段階は、Alpha Test 中 で、Kick Starter やってるそうなので、是非!
ESP32 ということは、前に投稿した、
51. Azure Embedded SDK for C を試す|Knowledge & Experience (note.com)
から始まる一連の記事で説明した方法で、Azure IoT Hub とも連携できるじゃないか。やってみよう…
とりあえず試してみる
しかしその前に、このデバイス、正式発売前なので、技適がない!
前に、Azure Sphere の mt3620(こちらも Seeed Studio さんから購入可能) のデモをイベントで実演しようとしたとき、大変だったなぁ、とか、あの時のロールは Developer Evangelist だったか、Software Developer だったか、どっちだったっけ…なんて感慨に耽っていたら、今は、申請すれば、実験目的で180日間の利用が可能だとのこと。
おー!個人でもこの制度利用可能!
具体的にどんな感じの申請だったかは、この記事の後半を見ていただくことにして、そして、その申請をやった後の話をまず書くことにします。
パッケージから SenseCAP Watcher を取り出して、USB Type-C のケーブルで給電すると、電源が入り起動した。
しばらくすると、ディスプレイに連携するスマホアプリをインストールするための QR コードが表示される。
その QR コードを、先ずは、Andorid 端末の Surface Duo(レア端末でしょうw)の QR コードリーダーアプリで読み込むことに。
この時、部屋の明るさの関係で、なかなかこの QR コードを読み取ることができず四苦八苦。スマホ側でライトをつけたらくっきり QR コードが映ったので、読み込み成功。
このアプリをインストールすると、ライセンスアグリーメントの同意後、
Server へのログイン要求が表示されます。これは、Seeed Studio さんが運営しているクラウドサービスで、音声認識等 AI の機能を提供するものらしい。アカウントは無いので、Register をクリックしてユーザー登録を行います。登録では、メールアドレスを入力すると、その時点で、そのメールアドレスにメールで検証コードが送られます。その検証コードとパスワード設定で登録完了でした。これ一瞬ですが、戸惑いました。住所とか電話番号なども記入する箇所がありますが、必須ではないので入力しなくても登録できる模様。
SenseCAP Watcher の方は、アプリのダウンロード用 QR コード表示の次に、スマホと Bluetooth で接続するための QR コードが表示されます。
こちらの QR コードは、一般的な QR コードリーダーで読み取るのではなく、スマホにインストールした Sense Craft というアプリの機能で読み取ります。こちらのアプリもスマホのライトを点灯させるボタンがついているので、それを使ってライトをつけると簡単に読み込め、Bluetooth 接続完了し、スマホのアプリと SenseCAP Watcher が連携します。
ここまで来ると、SenseCAP Watcher の Wi-Fi 接続設定ができるので、自分の環境の Wi-Fi に接続すれば、SenseCAP Watcher がインターネットにアクセスできるようになりました。
SenseCAP Watcher の右上のダイアルを回すと、人認証等試すことができました。
Maker Faire Tokyo 2024 でこのデバイスを入手してから、あっという間に一週間経ってしまったので、ここらで記事を挙げないと… ってことで今回はここまでです。
Getting Started with Watcher | Seeed Studio Wiki
に書いてあるいろんなことを試していこうと思っています。その様は、動画に撮って、Youtube の
から発信していく予定なのでよろしくね。
技適未取得機器を用いた実験などの特例制度
早速、この制度を活用しようということでトライ開始。
詳細は、
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度 (soumu.go.jp)
に書いてある。利用可能かどうかのフローを見て利用可能と判断。
IoT 導入支援をしている技術屋さんは、不用意に海外のデバイスを買って、「あれ技適通ってないじゃん」なんてことは日常茶飯事だろうから、参考にしてほしい。
ここから先は
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