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77. デバイス登録 Web アプリ作成

前回の記事

はじめに

前回までで、IoT 機器側のデバイス接続設定用アプリケーション作成と電源オン時の自動起動が出来たので、今回は、Azure IoT Hub を使ってデバイス登録用の接続情報を供給する Web アプリケーションを作成します。

想定している構成

このシリーズのコンテキストにおいて、想定している構成を説明しておきます。今回のパートは、全体の流れの、

  1. 現場で、IoT 機器の電源を ON にする

  2. IoT 機器が Wi-Fi スポットになる ‐ 未実装

  3. スマホ等で、IoT 機器の Wi-Fi スポットに接続し、IoT 機器を現場のローカルネットワークで稼働している Wi-Fi スポットに接続し、IoT 機器上の Wi-Fi スポットサービスを停止する ‐ 未実装

  4. 一旦 IoT 機器を電源 OFF/ON する

  5. スマホ等を IoT 機器が接続した現場のローカルネットワークで稼働している Wi-Fi スポットに接続しなおす

  6. スマホ等で、クラウドでホスティングされてインターネットから利用可能な、Azure IoT Hub に機器登録を行う Web API を使って、新規機器登録を行い、Azure IoT Hub への接続セキュリティ情報を取得する

  7. スマホ等から、IoT 機器が公開している Web API を使って Azure IoT Hub への接続情報を設定する

というながれの内の、Step 6. のクラウド上でホスティングされる Web API の Web アプリケーションの開発を行います。

Web アプリケーションの作成

Web アプリケーションの開発には、機器側の Web API でも使った ASP.NET Core を使います。前回までの記事で解説した方法で、ASP.NET Core Web API プロジェクトを新たに作成します。プロジェクト名は、”WebAppIoTDevReg” とします。

Azure IoT Hub のレジストリ機能へのアクセス

Azure IoT Hub に新規機器登録や登録した機器のセキュリティ情報取得を行う機能のことをレジストリ機能と呼びます。レジストリ機能は、NuGet パッケージの、Microsoft.Azure.Devices をインストールすることによって利用可能です。このパッケージの中の RegistryManager を使います。
まず、Microsoft.Azure.Devices パッケージをインストールします。

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