メンタリストが炎上する世の中になって、僕はちょっと嬉しい

「ホームレスの人権を蔑ろにしてる!」みたいな批判って、たぶん10年前なら起きなかったと思う。

僕の記憶では、「ホームレスみたいにならないように、ちゃんと勉強しなきゃダメよ」みたいな扱いで、ホームレスに人権があるなんて、誰も考えていなかった。自業自得であり、彼らが死んでも困らないというのは、大っぴらに口にしないものの、社会の共通認識だったように思う。要するにみんなDaiGoみたいに考えていたのだ。たぶんね。

しかし、最近はホームレスにも人権があるということになって、ホームレスを馬鹿にしてはいけないということになった。たぶんみんなが心の底からそう思っているわけではないけど、「そうしなければならない!」とみんなが感じるようになった。つまりは、社会の不文律が書き換えられたのだ(オカマを馬鹿にしてはいけなくなったのと同じように)。

そういう意味では、ホームレスを馬鹿にしたら炎上する世の中になったというのは、いいことなのかもしれない。

でも、僕は正直に言うと、発言の内容自体はどうでもいい。「ホームレスより猫が大事」と思っているなら、勝手に思っていればいい。別にDaiGoが政策決定するわけじゃあるまいし。

しかし調べてみると、その後に「ホームレスに生活保護を与えなければ治安が悪くなる。僕は税金を納めて間接的にホームレスを助けている」みたいな弁解を言ったようだ。僕はこっちの発言の方が問題だと感じる。

そもそもほとんどのホームレスは生活保護を受けていないが、大して犯罪は起こしていない。他人に迷惑をかけまいとして生きているのだ。つまり、DaiGoが思うほど悪い人たちではない。

それに、ホームレスになった原因は確かに怠惰かもしれないが、それでも生き延びているのだ。お金のない暮らしは難しい。そこに創意工夫と努力が存在しないとは思えない。つまり、本質的に怠惰な人たちとも言えない。

ならば、結局ホームレスもDaiGoと同じように、能力のある人間だと考えて差し支えないと思う。何かの不運で、ホームレスになっただけで。

しかし、DaiGoが抱くような偏見こそが、ホームレスの社会復帰を難しくさせている。そして僕がみる限り、この点を指摘している人はいない。人権とかいう抽象的なオモチャをこねくり回すよりも、ホームレス本人の能力を認める方が有意義だと思うがどうだろうか?

まぁでもトータルしてみれば、ホームレスも大事にすべきという世論が形成されつつあるのはいいことかもしれない。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!