AIさんよぉ、早く失業させてくれよ

僕は一応ライターだ。たまに人から言われる。「AIが文章を書くようになったら失業するかもね?」と。

僕はどちらかというと失業したいと思っているが、残念ながら文章を書くという仕事を奪ってくれる見込みは薄そうだ。

自然言語処理がすごいと噂のGPT-3なるものもあるが、これも正直期待外れ。結局「大量のインプットから、それっぽい文章を書くことができるだけ」に過ぎない。

AIはいつまでたっても言葉の意味も理解できないし、自分の意見も持たない。「やりとりをしてみて、機械だとバレなければ合格」というチューリングテストはクリアできるかもしれないが、文章が成立しているだけの機械が一体何の役に立つというのだろうか?

そもそも、今より効率的な技術が現れれば、すぐさま全員がそれに飛びつくという前提も、人間を知らない機械オタクの妄想に過ぎない。そんなに世の中は効率的ではない。

インターホンは企業の受付を失業させていないし、自動販売機はコンビニを潰していないし、自動ドアはドアマンをクビにしなかった。電子メールが登場して何年経ってもFAXを使う会社はいくらでもあるし、カーナビすら使えないタクシードライバーはたくさんいる。

それなのに、なぜか新しいテクノロジーを見つけるたびに「これは社会を変える発明だ!!」と驚かなくていけなきというプレッシャーを感じる。そして、驚かないやつは時代に乗り遅れたテクノフォビアであるかのような扱いを受ける。

みんなそのプレッシャーに屈しているだけで、本当は気づいてるんじゃないのか? テクノロジーは大して発展していないことを。

はっきり言おう。前述の通りAIは大したことできない。5Gもゴミだ。基地局の物量を増やして無理矢理通信量をあげただけに過ぎない。それに、映画を2分でダウンロードしたい奴なんてどこにいるというのか? 自動運転もクソだ。ブロックチェーンでできることは、ブロックチェーンじゃなくてもできる。ロボットはいまだに人間の手と同じことすらできないし、ドローンなんてラジコンだ。データサイエンスなんて、僕が出会い系の広告をクリックする確率のようにクソの役にも立たないことを計算しているだけだ。

遺伝子工学は凄いと思わなくもないが、まぁせいぜい予防に役立つ程度で、大したことはできないだろう。かかってしまった病気にはどうしようもない。アンジェリーナジョリーが乳がんを予防するのには役立っても、乳がんになってしまってからはどうしようもない。すでに今の技術でも年に1回検査に行くだけで防げる病は山のようにあるが、誰も検査なんて受けない。なら遺伝子工学で社会が根本的に変わると言えるだろうか?

もちろん、僕は少しばかり誇張している。テクノロジーは少しずつ発展して、社会も少しずつ変わっているのは事実だ。しかし、大して変わっていないというのが僕の主張だ。

もっと変えてくれよAIさんよぉ。正直ワクワクできるレベルにない。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!