就業ビザなんて全員に出せばいいんじゃないの?

Tandemでフレンドリーなアメリカ人と出会った。彼は日本にある日本語学校に通っていたが、金銭的な事情で卒業できないまま退学してしまったらしい。

外国人の就業事業を知らない僕は、「じゃあ、これから日本で仕事を探すの?」と無邪気にも質問した。

すると「学歴も資格もないから、就業ビザが取れない。また大学に入らないさなければならない」と、返事がきた。

え、そんなに大変なの? と思って調べてみた。ふむふむ。なるほど。

なにやら日本の就業ビザのシステムは、万里の長城が如くそびえ立ち、外国人を締め出しているらしい。

日本で働くチャンスを手に入れるのは、ほんの一握りの高度人材。日本語能力や、専門知識、就業経験、資格、学校で学んだことと仕事との関連性など、色々と証明をしなければ、狭き門を通ることはできないそうだ。

つまり、日本国が何が言っているのかというと「よっぽど役に立つ奴じゃないと、余所者をウチでは働かせないよ」ということだろう。

控えめに言ってもクソだ。

せっかく日本のことに興味を持ってくれて、わざわざ日本にやってきて、日本の言葉や文化を勉強してくれる人に、「で、お前役に立つの?」と言い放って、その本人を見ようともせずに学歴や資格、職歴だけで品定めしているのだ。

一体、何様なんだろうか…。

彼は日本語も上手だし、フレンドリーだし、自分の意見もはっきりと主張できる。文章でしかやり取りはしていないが、活躍の場はいくらでもありそうなものだ。

それなのに、彼は日本で就職できる見込みはない。学歴や資格など、能力を証明する看板がないからだ。

これだから官僚制と、領域国民国家はクソなのだよ。

そもそもビザなんか、いらなくないか? 採用するかしないかは、どうせ企業側が判断するわけなのだし。好きに外国人に来てもらって、好きに住んでもらえばいいじゃないか。

難民で溢れかえってもいいじゃないか。もしそうなれば、そのときに考えるということで。

行き詰まればベーシックインカムでok。ベーシックインカムが実現すれば、犯罪も、貧困も、精神病もほとんどなくだろうし、難民がいくら増えようがウェルカムということで。知らんけど。

そもそも日本がベーシックインカムを成功すれば、外国も真似し始めて、難民がわざわざ日本に来る必要もなくなるかもしれない。知らんけど。

ならば無条件で国境を開いておいても、何ら問題はない。知らんけど。

最高じゃないか。どこにでも住める世界なんて。

そういえば、イスラム教の教えでは、イスラム教徒は移動の自由が保障されていて、イスラム教徒同士の助け合いを義務化されている。

僕がイスラム教国であるウズベキスタンに旅行に行ったとき、たまたま乗ったタクシーの運転手が家に招待してくれてディナーを共にしたことがある。ついでに銀行では考えられないくらいの高レートで両替もしてくれた。

1食だけの付き合いだけど、これも近代国家に毒される前の、人と人との助け合い精神が生き残っていたのかも。

こんなノリで受け入れて、助け合えばいいじゃないか。

そもそも、人類の歴史の99%は国境がなかったわけで、みんな好きなようにブラついては適当なところに住み着いていたのだ。現代は人口が増えているから同じようには考えられないけど、ノリでなんとかなるやろ。

(ファクトポリスは黙って桃鉄でもやってろ)

というわけでビザは廃止して、国境はフルオープンということで、ついでにベーシックインカム導入で。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!