クレヨン画を描きたいと思う

伊能忠敬は50代になってから、数学を習い始めたらしい。僕はまだぎりぎり20代だ。新しいことを始めるのに、遅すぎるということはない。

美術の成績はひどかった。絵の具の扱いが下手だったのだ。下書きを書くのは好きだったけど、丁寧に色を塗るのができなかった。だからずっと苦手意識があった。

でも、僕は音楽をつくるのも、小説を書くのも、料理をするのも、とにかく創作活動が好きなのだ。苦手意識があっただけで、本来、絵だって好きなはずだ。なら、やってみよう、というわけだ。

クレヨン画にするのは、画材の準備が楽そうだからだ。油絵や水彩画、水墨画なんかは、水を用意したりするのが大変そうだ。だからといって鉛筆画だと、なんだか味気がない。というわけで素人にありがちな安易な発想でクレヨンで絵を描こうと考えた。

何を描くのか。それは、息子に向けて絵本を描きたいなと思っている。世界に一冊しかない特別な絵本だ。そして、息子が大きくなったら、一緒に絵を描くのだ。

というのを思い立ったのは、ついさっき。いまYouTubeでクレヨン画の描き方をみている。クレヨン画にはこんなに色んなテクニックがあるのかと、感心させられてばかりだ。細かく色を重ねて、ぼかして、重ねて、ぼかして…という工程は、なんだか職人のこだわり感があって楽しそうだ。

クレヨンと画用紙、買ってこよう。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!