100%年功序列の方がいいと思うのは僕だけ?

そもそも「当社は100%年功序列です」と言う会社を、僕は見たことがない。実態として年功序列でも、「あくまで能力や実績によって給料が決まっている」という建前を捨て去るような会社はほとんどない。

問題なのはこの「建前」なのだ。

僕は、この建前を完全に取り去るべきだと主張しているのだ。

もし、「当社は100%年功序列で、入社歴以外の要素は一切考慮しない」と会社が決めればどうなるだろうか?

まず間違いなく、「役職」というものの権威が崩壊するだろう。これまでなら「あの課長、役立たずなんだよなぁ」と平社員が愚痴をこぼしても、能力主義という建前が存在する以上、課長自身は「俺は能力がある!」という自負を維持することができた。

しかし、能力主義という建前が崩壊した途端、役職者がいばり散らすことが不可能とまではいかないものの、難しくなるはずだ。

また、完全な年功序列が保障されていれば、過度な忖度が起こりにくくなる。上司に気に入られようが気に入られまいが、同じ給料がもらえるのであれば、上司に媚を売る必要はなくなるだ。同時に企業の不祥事が減り、企業の道徳性が一定レベルまで回復するはずだ。

生産性が低かろうが高かろうが、サボろうががんばろうが、飲み会に行こうが行かまいが、上司に媚を売ろうが逆らおうが、同じ給料。その方がみんなやる気出るし、創意工夫をしようという気持ちになるし、わかりやすくて文句がないような気がするのは僕だけだろうか?

もちろんこれは常識に反している。常識では、人はお金という見返りがなければ怠けるということになっている。これが人間の本性に反しているというのは明らかだが、問題があるとすれば「人間は、本来怠け者だ」という主張が引っ込みがつかなくなるのを恐れてワザと怠ける人がいるかもしれないということだ。

まぁこれも時間の問題だ。そんな風に意地を張ったところで、人間は何かをせずにはいられないのだし、ただただ怠けているだけで給料を貰う現状を受け入れられるとは思えない。

というわけで100%年功序列を僕は推奨したい。どこかの経営者さん、やってみてくれないだろうか?

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!