英語とプログラミングを学べば、グローバル企業のCEOが白いテスラに乗って迎えに来てくれると思ってないか?

子どもの早期教育とかそういう話をしていると、どうも世の中の母親というやつは、そんなふうに考えているように感じてしまう。自分が、白馬に乗った王子様(年収1000万円)が迎えにきてくれるのを待っていたのと同じように、子どもの人生のことも考えてしまうのだろう。

要は他人任せだ。権力のおこぼれに預かることしか考えていない。子どもが自己実現をするための手段としてや、誰かに貢献するためのスキルとして、英語やプログラミングを身につけてもらうという発想はどこにもない。ただ、権力のおこぼれに預かるために詰め込まされる子ども。そんな人生が楽しいのかどうか。たぶん楽しくないと思う。

子どもには、楽しい人生を過ごしてほしい、と僕は思っている。夕方の情報番組『かんさい情報ネットten.』の『めばえ』というコーナーで『誕生日』という曲が流れる。生まれてくる子どもに向けたメッセージのような曲だ。僕はこの曲が大好きなのだが、歌詞の一部分だけ全く同意できない箇所がある。

辛いことの方がよくあるけれど

これも完全に、白馬思想の賜物だと思う。辛いこと(プログラミングの勉強とか)を耐えることで、権力のおこぼれに預かることができて、あとはディズニーランドに行ったり、脱毛エステに通ったり、アイドルのライブに行ったり、人生の醍醐味をたっぷり味わうことができるというわけだ。そんなメッセージを、僕は子どもに伝えたくはない。

楽しい人生をたっぷり楽しんでね

という歌詞に変えたい。今からでも遅くはない。変えよう。自分の力で、人生を楽しむ。そのための力を身につけるための教育なのだ。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!