みんな効率のことばかり考えてるけど、世の中はなんでこんなに効率が悪いのか?

チャット、会計ソフト、スケジュール管理アプリ、ビデオ会議システム‥次から次へとビジネスツールが生まれて、毎日のようにアップデートされていくのに、日本人が働く時間が短くなっているとは思えない。メールも、インターネットも、スマホも、なんら効率に寄与するものではないのかもしれない。

「発明は必要の母」と誰かが言っていた。一般的には逆(必要だから発明される)なのだが、ここで言ってるのはそのさらに逆(発明されたから必要とされる)だ。この方がしっくりくる。

つまり、メールが発明されたから、携帯が発明されたから、どうでもいいことも連絡しなければならなくなったというわけだ。会社員をしてる人なら、思い当たる節があると思う。

そう考えれば、新しいビジネスツールによって効率化され、残業が減ると考えてるテクノロジー至上主義者は、とんでもなく純朴だ。

どうせ、仕事増えるから。

例えばAIとかデータサイエンスで意思決定が効率化されると一般的に思われているが、そんなわけがない。素人のお偉いさんが「とりあえずデータ分析」といって意味のない仕事が増やすのが目に見えている。

テクノロジーは、有効活用されるよりも、無駄な仕事を増やすことに終始するのだ。

AIで失業するとか言ってる人は、テクノロジーが発明された瞬間、置き換えられる仕事が全て置き換えられると思っている傾向にある。

そんなわけがない。

田舎でタクシーを拾えばわかる。未だにカーナビすら使っていない。きっとそのタクシー会社では、ファックスが現役だろう。

結果、みんな「非効率だ」と文句を言う。部下は上司のせいにして、上司は部下のせいにする。

「日本人は非効率が大好きだ」とみんな言う。でも「私は非効率が大好きだ」と言う人はいない。結局僕たち一人一人がみんな非効率なんだ。

解決策は一つ。効率化するのではなく、パニックになることを覚悟でやめてみることだ。毎日送っていたメールを送らないようにする。入力していたデータを入力しないことにする。会議に出ないことにする。電話をしないことにする。どうでもいい依頼を無視することにする。会社に行かないことにする。早く帰ることにする。

やめてみる。なによりも、これが一番。

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