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出版社やっちゃうか?

新刊を出版した途端、表紙に誤植(×BACIC ◯BASIC)があることを指摘していただき、発覚した。改めて読み返すと、本文にも誤字脱字やわかりにくい箇所が散見された。なんやかんやしているうちにかなり書き直してアップし直した。

ところでこれは既にダウンロードしてる人の分はどうすればいいのだろうか‥? 勝手に直るのだろうか? 調べてもわからなかったので、一度削除して再ダウンロードしてもらうか、まぁ気にせずいってもらうか、である。大した箇所ではないのだが、すんませんでした‥。

僕には見切り発車の癖がある。思い返せば、ライターをしているときから誤字脱字は多かった。でも、自覚していてもやめられない。早くリリースしたい衝動が、推敲作業から僕を引き剥がすのだ。

さて、結果的に修正したわけだが、それでもやはり初めからミスのないものをリリースした方がいいことに疑いの余地はない。これが個人出版、趣味出版の限界である。やはりプロの手を通したいのである。

僕がプロの手を通したい理由はもう1つある。

僕のnoteアカウントには400人以上のフォロワーがいることになっている。理論上は、僕が書く長文に価値を感じている人間が400人以上いるということだ。ところが、どういうわけかKindleで本を出版した当初は数人しか読まないのだ(傾向として、1ヶ月、2ヶ月と経つごとに徐々に読む人が増えていくが、それはフォロワー外のAmazon内検索でたどり着いた人を意味しそうだ)。

この原因については2つの可能性が考えられる。

1つは僕のフォロワーは全員がボットかなにかであり、僕が気持ちよくnoteを更新するよう、note社が仕組んだ手の込んだ詐欺である可能性。

2つは僕のフォロワーが、Amazonの独占と搾取に対して熱烈な抗議を繰り広げる活動家であり、宗教的理由からAmazonで本を買えない可能性。

フォロワーが人間であり、かつAmazonで本を買える状況にあるのに、僕の本を買わない可能性は考えにくい。なぜなら、僕の本は明らかに面白いからである。そして、常識的に考えてフォロワーがボットである可能性も低い。となると論理的、合理的に判断すれば、僕のフォロワーの400人ほどは全員がAmazonに対する抗議活動を展開する熱心な活動家であるという結論は避けられない。

となると、やはり書店である。全国の書店に並ぶ本を出す方法を僕は知らない。ならばプロの手が必要なのである。

とはいえ、僕の本がダイヤモンド社から発売される未来は想像つかない。もっとマイナーで、左翼臭い、じめじめした出版社くらいしか相手にしてくれなさそうだ。そういう出版社すら、反権威主義の権威となるスターを欲する傾向にあるので、なんの権威も持たない僕を相手にしてくれるかは怪しい。

となると、僕が出版社をDIYするパターンも考えられるのだろうか? 何年か前に知り合った人が「古い印刷所をもらって出版社を始める」なんてことを言っていたが、僕でもできるものだろうか。

noteをやってると、「本出してぇ」と言っている人、本を出すに値する一家言と筆力を持っている人、実際に僕と同じくAmazonで本を出している人、いろんな人に出会う。が、彼らも基本的に素人であり、なんの看板も持たない人が多い。が、商業出版している本より面白いことを書く人はゴロゴロしている。そういう人たちの出版をサポートするっていうのも面白そうだ。

また、この前ニートによるアマチュア雑誌ニートマガジンにも参加したわけだが、そういうものも流通に載せてると、より多くの人に届くかもしれない。うん、悪くない。

個人出版のための出版社と言えば、大半が定年退職後のおっさんが武勇伝をぶちまけたいときに、その欲望から搾取しようとする詐欺まがいの会社が多い。そうではなく、僕が立ち上げる出版社は語るべき内容と熱量を持つ人に語ってもらうのだ。

どうだろう。できるのだろうか。出版社といえども、印刷機を持つわけではなく、データを印刷所に持ち込んで、出版社に持ち込んで、流通に乗せてもらうのだろうから、最悪、パソコン1台で始められるのだろうか? あとは取次屋とのコネクションと、無名の著者の本を売るマーケティングセンスくらいか?

わからん。とりあえず、調べて考えてみよう。もしかして僕、齢32にして、天命を知ろうとしている?


※関係ないけど、新刊発売記念で無料キャンペーンやってます。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!