育休中はローンが組めない銀行があるらしい

お前だよJA。

審査に落ちたのではない。育休中はそもそもローンの申し込みができないらしい。

これは由々しき事態だ。育休中にローンが組めないというのは、以下のようなことが想定されているとわかる。「育休を取得した人は職場復帰しない可能性が高い」または「復帰したとしても以前よりも収入が下がる可能性が高い」と。

この想定は、明らかに間違っている。

育休とはそもそも復帰を前提としたシステムである上、復帰後に給与を減らすといった不当な扱いをすることは法律で禁じられている。つまり、育休期間の前後で、その人の支払い能力はなんら左右されない。左右されることを想定しているということは、法律違反が行われることを容認しているとみなすことができる。

育休期間は若干(手取りで換算すれば10%にも満たない程度に)収入が減るが、35年という膨大なローン期間の一部でしかない。35年もあれば、多少、収入が変動することもあるだろう。それに、はじめの1年間支払いが可能かどうかなんて、預貯金を見ればわかるはずだ。前例がなければ、たったそれだけの期間の審査能力すらないのであれば、審査担当者はさっさとクビにして、支払われていた膨大な給与のごくごく一部を使って統計プログラムを発注すればよかろう

そもそも、ローンの審査というのは、永遠に倒産も転職も発生しない、明らかに実態と異なるフィクションの世界が想定されているのだから、育休くらいのイレギュラーは受け入れる余裕があるはずだ。なにもせず膨大な金利と手数料を奉納すると言っているのだから、いいじゃないか。

完全に官僚制の悪いところが出ている。前例があることなら、フィクションであろうがなんであろうが、すんなり受け入れられるが、前例がないとなにもできない。育休とはなんなのか、弁明する余地もない。徹底した拒否。どの担当者も素知らぬ顔で「ルールですから」と言う。たしか、カフカの『城』はそんな話らしい。一度読んでみようか。

官僚組織JAのおかげで、違う銀行を探してきたり、書類を集め直したり、てんやわんやだ。住宅ローンとかいうクソ負債システムに頼らなければよかったのかもしれない。膨大な利息と手数料を支払い続けて、人生の選択肢を狭めるようなことは、はじめからやめておけばよかったのだろうか。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!