見出し画像

雑にやる丁寧な暮らし

僕は雑に生ごみを堆肥化している。どれくらい雑かと言えば、入れてはいけないとされるものも入れるし、虫も大量に湧いている。が、僕は気にしていない。

普通なら米糠や油粕、ピートモスなどと混ぜ込むことで微生物を活性化させ温度を高めるべきとされる(温度が高いと虫も集まらないらしい)。そして、数週間じっくり寝かせることで堆肥化させたほうがいいらしい。あと、玉ねぎの皮や木の枝など微生物が分解しづらいものは避けるべきとのことだ。

僕は米糠は余りがあれば放り込むし、揚げ油の残りを適当にぶちまけたりするが、通常は微生物に対して意識的にバフをかけることはしない。そのため、温度は上がりきらない。

虫除けのネットも最低限しか行っていないので、この前まで蛾の幼虫が大量に蠢いていたし、蝿が飛び交っている時期もあった。昼になれば蟻たちが果物の残渣を持ち帰っていくこともあった。ゲジゲジもいたし、カブトムシの幼虫っぽいやつもいた。

寝かしたりもしない。適当にポイポイとゴミを放り込んでは、植木に使うときは堆肥化されてそうなところを適当に寄せ集めて使う。

でもまぁ、別にこれでいいと思っている。虫たちはなんやかんや生ごみを食べてうんこをしてくれるのだ。堆肥化が早まるので、虫は味方だ。蛾の幼虫は慣れるまではキモいが慣れればなんてことはない。それに、蛾は温度が下がれば死ぬし、大量発生すればたぶんムカデが食ってくれる。

じゃあムカデが大量発生するかといえばそうでもなく、蛾が減ればムカデも減る。自然ってのはなんやかんや帳尻が合うものだ。

本来避けるべきとされる玉ねぎの皮や木の枝も、僕はガンガン放り込んでいるが、自然物なのだから時間をかければそのうち分解される。

雑にやっても、意外となんとかなる。

生ごみを堆肥化して、それで家庭菜園をやる‥そういう生活スタイルはどうにも「丁寧な暮らし」っぽくみえる。だが僕はかなり雑だ。ノウハウに関するリサーチもあまりしない。おかげでよく失敗する。

「丁寧な暮らし」は失敗しまくっているとダサい。キレイにまとまっている方がよく映える。幼虫だらけの堆肥は、インスタには載せられない。

だがまぁ僕はインスタにライフスタイルをアップする予定はない。せいぜいnoteに書き綴るくらいだ。試行錯誤するのが楽しかったりするのだし、別にいいや。

丁寧な暮らしは、雑にやろうと思う。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!