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持たざる者のための、ひとりSDGs宣言

SDGsとかいう利権ビジネスの公衆便所は、2030年には過去の遺物扱いを受けていそうだ。それくらいの勢いで、企業にレイプされている。

だから僕は1人で勝手にやるのさ。

馬鹿みたいに17個も宣言したりしない。2030年までに達成したい目標は3つだけ。


食料自給率100%

ベランダ、地下室、物置、あらゆる空間を活用して野菜を生産し、自家採種で持続させる(種苗法は無視で)。LED、水耕栽培、プランター栽培、空中栽培、壁面栽培など、なんでも活用してやる。

こういう人たちを参考にするのだ。

動物性タンパク質は、餌の変換効率の高いバナメイエビをアクアポニックスのシステムで養殖して、そこから魚の種類を増やしていき、賄いたい。肉は食わない。

炭水化物は‥まぁまだ目処はついていないけど、米とか麦とか芋とか、どうにか頑張る。

ついでに酒も作ってみたい(酒税法は無視で)。


家庭ゴミ0

まず生ゴミ(うんこも含めて)はコンポストで100%堆肥化を目指す。

プラスチックゴミは、オランダのプレシャスプラスチック運動を参考にして、リサイクルマシーンを作り、再利用(近所のゴミももらってきて、再利用する)。

その他のゴミは‥まぁなんとか再利用する。というかそもそもものを買わないようにする。


100%再生可能エネルギー

ソーラーパネルはDIYできるらしいけど電気工事士の資格が必要らしい。僕は遵法精神が皆無なので資格は問題にならないけれど、それだけ危なくて難易度の高い仕事なら、お金で解決するべきか悩む。つまり、ソーラーパネルを買うか悩んでいる。

まぁいずれにせよ、太陽光発電と蓄電池と、後はその辺のものを燃やして賄いたい。

水道もできれば雨水で賄いたい。川はないし、井戸を掘るわけにもいかないし、大規模な雨水タンクしか選択肢はないけど、それでいけるだろうか‥まぁできる範囲で。


これを僕がやることが重要

僕は文系で、エンジニアリングや農業の専門家ではない。金持ちでもない。家族とともに田舎に引っ越して、庭付き古民家を購入するという選択肢も持っていない。ごくごく普通の庭なしの家に暮らす、なんのノウハウも持たない都会っ子だ。

「そりゃあ、家族捨てて田舎に引っ込めば自給自足できるよね」

「機械工学のプロなんでしょ?だからできるんだよね」

みたいな、変態的な個人の変態的な営みとして、他人事にカテゴライズされないのだ。僕ならば。

家族と住宅ローンを抱えた、都会に暮らす普通のサラリーマンができるなら、誰にでもできるはずだ。


これだけできても、正直ダメ

これならもうほぼ生活にお金はかからないし、環境負担も比較的(比較的!)少ない。

しかし、衣服、生活雑貨、家具をどう賄うかという課題もある。

それに、人類最左翼であるマーク・ボイルに言わせれば、ソーラーパネルやアクアポニックスの部品を大量生産で賄っている時点でサスティナブルではない。

仮にプラスチック部品や金属部品を100%リサイクルして、3Dプリンターの部品を3Dプリンターで作れるようになっても、半導体をどうやって作るのかと言う問題もある。

なんとかなるのだろうか? この世には量子コンピュータを自作しようとする猛者もいるわけだし。

と思って調べると、半導体をDIYする猛者がいた。

しかしこれでもダメだ。シリコンウエハーは大量生産品を買っている。

シリコンウエハーの作り方は‥?

その原料となる多結晶シリコンは‥?

と、こんなことをやっていたら人生が何周あっても足りなさそうだ。

しかし、人間が本気で工夫すればどうにかなるような気もする。シリコンは地球上で、酸素の次に多い元素なわけだし、地産地消の半導体も作れるんじゃないだろうか。


なぜやらない人類よ

あらゆる製品を地産地消+100%リサイクルで賄うことができれば、最高にサスティナブルだ。

マークボイルの理想にはこれでも程遠いわけだが、僕にはこれが人類にとって現実的なラインであるように感じる。シューマッハーの言うスモールイズビューティフルの世界観は、こういうことだろう。

正直、80億人で本気を出せばいける気がする。

それなのに、なぜビルが倒壊するまで奴隷を詰め込んで服を作らせては、その50%を廃棄するのか?

先進国で捨てられたり肥満になるまで腹に詰め込まれたりする牛に食わせるために、飢え死にする子供たちをよそに大規模な農業を行っているのか?

天体物理学者がウォール街に張り付いてパチンコを打ったり、僕が出会い系の広告をクリックする確率を計算するのにデータサイエンティストが頭を捻っているのか?

ハンコを押したり、エクセルと睨めっこしたり、存在することが目的の委員会で存在することが目的のファイルを恭しく綴ったりするのか?

ブルシットジョブが世界を覆い尽くした。正直、ネットフリックスもYouTubeもセカンドオーダーブルシットジョブだ。自分で何かを成し遂げる遊びを行う余裕を失った精神を、マトリックスの中に閉じ込めているだけだ。

宇宙人が、地球人を1つのコミュニティだと思って観察すれば、とんでもなく頭のおかしい奴らだと結論づけるに違いない。アーサー・ケストラーは人間という種族は精神病にかかっていると言ったが、あながち間違いではないと思う。

でも、まだ間に合うはず。僕が1人でSDGsできれば、みんなでもできる。みんながSDGsできれば、本当の意味で(比較的)サステナブルな地球へ帰れる。

環境に配慮した服でクローゼットをパンパンに埋める前に、フェアトレードの食材で肥満になる前に、僕は勝手にSDGsをやってみたい。

やってみるよ、地球。資本主義よ、さようなら。

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