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ジャニーズ問題に、物申さない!

ひろゆきとカウアン岡本が対談している動画を観た。なんでそんなものを観てしまったのかわからないが、観てしまった。

印象に残ったのは、やたらとひろゆきが「ジャニーズを解散しろ」と主張している点だ。その理由を雑に要約すると「性的搾取という犯罪によってできた関係性で金儲けを続けるのは良くないから」というものだった。

微妙に引っかかるのは僕だけだろうか?

犯罪によって金を稼いでいるわけではなく、金を稼ぐ手段や権力を利用して犯罪を行なったという理解の方が正しくないだろうか?

ジャニーズというブランドは、ジャニーさんとタレントたちの並々ならぬエンターテイメントへのこだわりと努力によってつくられてきたのは間違いない。スターを生み出し、金を生み出すためのメソッドを確立したプロセス自体には、別になんら犯罪性はないだろう。

問題があるとすれば、スターになるためのチャンスを振り翳してジャニーさんが性的搾取を行なったことだ。それは問題であるものの、ジャニーズ事務所には罪はない。総理大臣がその権力を利用して性的搾取を行なったとして、それを理由に日本政府が悪であるとは言えないのと同じだ。

もちろん、被害に遭った人はかわいそうで、いまだに何か苦しんでるなら手が差し伸べられるべきだろう。けれども、別にそれでジュリーを引っ張り出してきてジャニーズをどうこうする必要はないように思う。

坂上田村麻呂が蝦夷を民族浄化していたからといって「日本国を解体しろ」とか誰も言わないわけで、「大きすぎて潰せない」は実際問題やむを得ない部分もある。

現在進行形で性被害に遭う人がいるならば、それは止められるべきだし、そのためにジャニーズ事務所を解体せざるを得ないのであれば、そうするべきだと思う。だが、いまジャニーズ事務所を解体したところで誰が救われるわけでもない。第二、第三のジャニー喜多川が現れるリスクが今のジャニーズ事務所にあるかどうかはわからないが、その可能性は低いんじゃないかと思う。

過去に対する清算と、現在の苦しみに対する救済は分けて考えた方がいい。もちろん、現在の苦しみは救済されるべきで、過去が現在の苦しみになっている人もケアされるべきだが、過去そのものをケアすることはできない。

となると、どこを落とし所にすべきかという問題が生じるのだが、これに対して僕は大したアイデアを持っていない。希望があった被害者に賠償して、適当な対策委員会でも設けておくのが関の山だろうか。

まぁ、そもそもスターを生み出すプロセスが民主化されていない以上、どうしても枕営業みたいなものは起きると思う。チャンスとブランドを与えてもらえなければスターになれない以上、チャンスとブランドを供給する側に権力が生じる。

YouTubeはスターになるチャンスを民主化したと言えるのかもしれない。YouTuberでもドーム公演ができる時代になったわけだし。僕はジャニーズのファンなので、ジャニーズが解体されることは望んでいないが、別にアイドルがみれるならばジャニーズじゃなくてもいいか。もはや伝統芸能と化しているわけだが、まぁ名前を変えてもイズムは残るだろうし。

それでも、まだ今はスター育成メソッドという点で、ジャニーズ事務所には敵わないだろうね。

どうすればいいんだろうね。わからないね。わからんわ。もう言うことないわ。

僕から言えることがあるとするならば1つだけ。HiHi Jetsと美少年は同時デビューでお願いします。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!