大人になると「世の中のことわかってる感」を出しはじめる

新卒1年目の新社会人でさえそうだ。2年目の社会人が「わかってる感」を出しているのを見て、真似するのだ。先輩も、後輩も、本当はなにもわかっていないというのに。

もちろん、年齢を重ねているからといって、わかっているわけではない。というか、世の中のことを全てわかっている人なんて、存在するわけがない。保険業界の生き字引のような人でも、電気工事について尋ねれば無知だろうし、プロ野球の大御所も女子高生の思考パターンについては想像もつかないだろう。「〇〇人はこういうもんやから」「経営って、こうだから」なんてことを言っても、津々浦々、全ての会社や人々が、そのレッテル通りに行動するなんてことはありえない。つまり、私たちはなにも知らない。だからといって、国会図書館にある本を片っ端から読破するには人生が何周あっても足りない。つまり、諦めるしかない。

「無知の知」からスタートして、知ったかぶりをやめよう。知らないという事実を受け入れ、なにかを知ろうとするもよし、なにかを諦めるもよし。という謙虚さがあった方が、前に進めるような気がする。

思えば、尊敬できる人物はみな謙虚だった。僕の2倍も3倍も歳を重ねている人でも、僕から何かを学ぼうとする人はいる。逆に、僕より年下でも、講釈を垂れてばかりの人もいる。僕は前者でありたいなぁと思うものだ。

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