読書とは、切り捨てる勇気

プルーストの『失われた時を求めて』を読みながら、デイヴィッド・グレーバーの『負債論』を読み始めてしまった(後者は一度読んだことがあるのだが、あまり内容が身にならなかったので、再読している)。

プルーストの著作は隙間なく文字の詰まった文庫本14冊の連なりだし、グレーバーの著作は筋トレグッズとして売り出されているかのような紙の塊だ。

カイドウとビッグマムを同時に相手するような気持ちになる。片方ずつ相手にしても、かなり強大だというのに、同時に攻略するなんて自殺行為でしかない。

そして、他にも読みたい本は山ほどある。

僕は愚かだ。全てを手に入れようとする欲深い生き物だ。

どれから手をつけよう‥と悩んできた時間を合計すれば、きっとプルーストもドストエフスキーも読めただろう。

切り捨てて、集中しよう。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!