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アンチワーク哲学【ホモ・ネーモ】

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「労働なき世界」を実現するため「アンチワーク哲学」を紹介するマガジン。なぜ、誰1人労働しない世界が可能なのか? を徹底的に考察しています。
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2024年4月の記事一覧

なぜアンチワーク哲学は、道徳的なお説教をしないのか?【アンチワーク哲学】

なぜアンチワーク哲学は、道徳的なお説教をしないのか?【アンチワーク哲学】

世間一般で考えられているように、人間の行動原理は金銭欲や権力欲、支配欲、そのほかの三大欲求にだけ突き動かされているわけではないとアンチワーク哲学は考える。むしろすべての行動をこれらの数少ない欲求・欲望(アンチワーク哲学では両者を区別せずまとめて「欲望」と呼ぶ)に還元しようとする考え方は「すべては神の御業」と言い切るに等しい宗教的な態度であるとして批判している。

そうではなくアンチワーク哲学では、

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生産性ってなんですか?【アンチワーク哲学】

生産性ってなんですか?【アンチワーク哲学】

最近ふと気づいた。生産性という言葉は二つの意味で使用されているが、両者の用法が混同されていると。

まず一つ目の意味は、「ダイコン一本を収穫するために費やしたコストの比率」的な意味である(ここでいうコストとは金や労力や資源など)。十時間費やしてダイコンを一本生産するよりも、十時間でダイコンを二本生産したほうが生産性が高い。あるいは、五時間で一本生産する方が生産性が高い。といった意味の生産性である。

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アンチワークマンと労働マン、爆誕【アンチワーク哲学】

アンチワークマンと労働マン、爆誕【アンチワーク哲学】

この世界に黒幕が存在が存在しないことは、1つの不幸である。資本家も、政治家も、「クハハハハ、無意味な労働を押し付けて労働者から搾取してやろう‥」とほくそ笑んでいるわけではない。労働者や、社会のためになると信じながら、労働を強制しているのである。誰が誰を搾取しているのかもわからないのに、誰も幸福にならない。これは明らかにシステムのせいであり、誤った価値観が植え付けられているせいである。

とは言え、

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逆に労働を撲滅しないで、どうやって世の中を成り立たせるの?【アンチワーク哲学】

逆に労働を撲滅しないで、どうやって世の中を成り立たせるの?【アンチワーク哲学】

少子高齢化。環境問題。格差。貧困、いじめ。パワハラ。セクハラ。ブラック企業。医療。犯罪。介護、保育、建築、農業、林業、漁業などエッセンシャルワーカーの人手不足や高齢化。資源の枯渇。

こうした問題は抜本的な解決が図られることなく、常に将来世代に先送りにされてきた。政治家や企業はSDGsのような明らかにやる気のない見せかけの解決策に取り組んでいるフリをし、自分の世代で美味い汁を吸って逃げ切ろうとして

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