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注意喚起をよそおった嫌がらせの手口と問題点のまとめ

先日、マシュマロやTwitterを利用した嫌がらせの手口について書きました。今日また新しい手口を用いた嫌がらせに気がついたので、注意喚起の意味で記事を作成しています。

今回行われた嫌がらせは「あいまいな情報を『注意喚起』と称して流すことで対象者を貶めようとするもの」です。ジャンル・CP等の不要な情報を伏せた具体的なツイート内容は以下の通りです。

ツイートまとめ伏せあり

今回はこの『注意喚起と称した中傷ツイート』の問題点と対処法について説明します。

何が問題なのか

問題点は複数ありますが、一番の問題は「ツイート内容には証拠がなく、印象操作を目的として流されたと思われるものであること」です。

通常の注意喚起であれば、対象が誰であるのか・何をした人物であるのか・具体的に何に気を付けるべきなのかの記載があります。ですが一連のツイートにはそれがなく、特定の誰かを貶めるだけの内容になっており、そのことからこの一連のツイートが注意喚起を目的としたものではなく誹謗中傷を目的としたものであることがわかります。

文章のおかしな点①

冒頭で「過去複数ジャンルに渡り悪質なトラブルを頻発されている要注意人物A氏」という記載がありますが、まずA氏というのが誰なのかについての記載がなく、本当に要注意人物であるのかどうか?ということを閲覧者が検討することができません。

しかもその上で「同一人物であると思われるB氏」「同一人物である断定はされておりません」と続いています。そのまま読めば、A氏=B氏であることは証明できていません。つまりこの時点ではB氏は「何もしていない人」です。何もしていない人間について「注意喚起」と称している部分がまず大きな問題点です。

もしもA氏=B氏であり気を付けるべきだと注意を呼び掛けたいのであれば、

①A氏が具体的に何をしたどのような人物であるのか
②A氏=B氏である具体的な根拠とその証拠
③なぜB氏がイベントに来るというだけで注意しなければならないのか

を提示しなければなりません。ですがこの一連のツイートにはそのすべてが含まれていません。そもそもが注意喚起として成立していないのです。

文章のおかしな点②

続く文章にもおかしな点があります。
ツイート内には「今後これ以上B氏が問題行動を起こされた場合、他ジャンルで行われているA氏への注意喚起と同レベルの注意喚起を行おうと考えています。」という文章が含まれています。

この文章は2つの意味でおかしいのです。

①Aが他ジャンルで何をしてどのような点についての注意喚起が行われているのかの記載がない
②B氏は現時点で問題行動をおこしていないのに、問題行動を起こしていると読める文章になっている

これも通常の注意喚起ではありえません。
現時点では一連のツイートを読む限り何もしていない人間とみなすほかないB氏に対して「問題行動を起こしている」と断じた上で、他ジャンルでも注意喚起が行われるような悪質な人間である……と印象操作をする目的で書かれた文章であるからではないかと思われます。

※私がそのように考える根拠は、過去にマシュマロやDMを使って行われた嫌がらせで同様の発言があったためです。つまり、これは同一犯による嫌がらせではないかと私は見ています。

文章のおかしな点③

「イベント中何かあったときは必ずスタッフの方に協力を仰ぎ、一対一での解決は避けてください」

これをそのまま受け取るとすると「B氏はイベントでスタッフに協力を仰がなければならないような手段でほかの参加者に迷惑をかける存在である」と読めます。
ですがこれまでも書いたとおり、B氏がそのようなことをする人間である…という話はツイート内では一切出ておらず、これはただ参加者に不安を与えB氏を貶めるだけの文章になっています。

文章のおかしな点④

「通販トラブルも多発しております」

ここで突然、通販トラブルという言葉が出てきます。
多発というからには「たくさん発生している」はずですが、具体的に何があったのか? という記載はありません。

これに関して言えば、発送が遅いことに関して問い合わせが入ったことはありますが、多発というほどの件数ではありませんし、不特定多数に「その女がイベントに行くから気をつけろ」注意を呼び掛けられる類のことだとは思いません。

BOOTHに関しては個人で発送している関係上、委託書店などに比べると発送までの期間を長めに設定しています。それでも仕事などの都合でめやすの期間を過ぎることはありますし、注文が入っていることを見落としていたこともありますが、それを不特定多数に呼び掛けることに正当性があるとは思いません。

文章のおかしな点⑤

「こちらについては事実ははっきりとはしていませんが、要注意人物A氏がイベント搬入物に書かれた伝票を盗み見て個人情報を得ていた・捨てられた伝票を持ち帰ったという行為の報告もあるため」

これに関しても「報告がある」というのはどこで・誰が・どのような形で?ということの記載がありません。つまりは匿名で「あの人がこんなことをしていました!」と書いたのと同じくらいの信憑性なのです。

B氏はそのようなことをする人物かもしれないので気をつけろ…と呼びかけるのは完全に不当です。もし、このような内容を事実として呼びかけたいのであれば、盗み見て個人情報を取得された被害者(実害が出ており証拠を備えている人物)や捨てられている伝票を持ち帰っている証拠写真などが必要になるでしょう。ですが、アカウント内にはそのどちらの情報もありません。

つまり、その時点でこれは「悪質な誹謗中傷」ということになります。

伏字なら誰のことかわからないのでは?と思った方へ

A氏とかB氏とかしか書いていないのに、どうして自分のことだとわかったのか、ほかの人も誰のことなのか分からないのではないか……と思う方もいるかと思います。

ですが、それは伏せてあるイベント名やCP名に理由があります。伏せてあるところに入っているのはとあるジャンルのとあるマイナーカップリングです。現在進行形で継続的にそのCPの本を発行しているサークルは私だけなのです。
もちろん他にもいくつかサークルはありますが、オンリーの参加サークルはおそらく1桁です。そのような特殊な条件であれば、B氏かもしれない人物というのはかなり絞り込みが容易です。

しかもマシュマロやDMでずっと私は同様の誹謗中傷を周囲にばらまかれていました。つまり、これを見た人間が「この中の誰がB氏なんだろう?」と思って探そうとした場合、私にたどり着くようになっています。

犯人の目的は私を貶めて孤立させることであるので、今回開設された捨てアカはそのためのものであろうと考えています。

こうした嫌がらせへの対処法

これまで数年、嫌がらせに関しては表では言わずに耐えてきました。
ですがその結果は「ジャンルの人間からの孤立」でした。
過去に私が片道でフォローしていた方、相互フォローだった方から突然ブロックされたり「こんなことを言われるのはあなたに原因があるに違いない」と宣言されてブロックされたりと散々な目に遭いました。
もちろん、中にはそうした嫌がらせを相手にしない方もいましたが、多数派ではありませんでした。

耐えることは得策ではありません。
黙っていても嫌がらせは止まないし、不確かな情報であっても人は「念のために」とか「もしかしたら何かあるかもしれないから」と距離を置いたりしてしまうものなのです。

ですから、嫌がらせを受けたらきちんと対応しましょう。
アカウントを削除して別のアカウントを作成したとしても、つきまといがやめられない人間に目をつけられていたらどうしようもありません。身の安全を守るためには相手を特定し、対処するしかないのです。

でも対処といっても何をすれば…という方も多いかと思うので、私がこれまでにした中で効果があったものについて紹介します。

①法的な対処をする

弁護士さんに依頼して誹謗中傷犯を特定しましょう。
警察は役に立たないので、経験のある弁護士に依頼するのが良いです。
仮に今回のように名前が伏字になっていても、客観的に見て誰のことなのかわかるのであれば名誉毀損は成立する可能性があります。
収入が少ない場合には法テラスの民事法律扶助が使えることもあります。月々の支払を少額に抑えられますので検討してみてください。

※Twitterの開示の場合、多くの弁護士さんが法テラスの民事法律扶助では対応が難しい…と回答するので、Twitterの開示をする場合には自分で費用を準備する必要があります。社会人ならクレカやローンでなんとかなるかな……くらいの金額です。

②周囲に嫌がらせについて話す

法的な対処には時間がかかるので、周囲に嫌がらせについて話しておきましょう。どんな嫌がらせがあるのかや、どう対応すればいいのかを周りに話しておくことで被害をある程度は抑えることができます。

その際に証拠の提供を求めておくと、法的な対処をする場合の役に立つこともあります。証拠の取り方についてはこちらのmimiさんの記事が役に立つと思います。

③別のジャンルなどほかに楽しみを見つけておく

好きなものを楽しめなくなると辛いので、ほかの楽しみも見つけておくとよいです。もちろん、私のように何年間も複数ジャンルを跨いで連日の嫌がらせを繰り広げられることもありますが、逆に言えば「そういうことをする相手が異常である」という証拠を積み重ねている状態とも言えます。

相手の異常性が証明されればされるほど、こちらが有利になります。
異常な人間に嫌がらせをされているのだということを周囲に説明しやすくもなりますので、諦めずに気分転換の方法を探してみてください。

嫌がらせされている人間の周囲にいる方へ

被害に遭っている人間は本当に追い詰められています。辛い状況にあって、冷静な判断ができなくなっていることも多いです。

表立って擁護する必要は特にありませんが、犯人を相手にしないこと・普通にふるまうことが被害者にとっては大きな救いになります。

よく「いじめを傍観するのも加害者と同じ」と言われますが、それは傍観することが加害者にとって都合がよいからです。

いじめようとする人間、嫌がらせしようとする人間を相手にしないことでそれらは無効化されます。

もし「でも自分もいじめられたら?」「自分もターゲットになったら?」と不安になっても、考えてみてください。みんなが相手にしなかったら孤立するのは犯人の方なんです。

そうやって犯人のほうが孤立する風潮を作っていけば、いつか自分が運悪く嫌がらせのターゲットになってしまったとしてもダメージが少なくなるはずです。誰かのためと気負わずに、自分のためにも嫌がらせが有効にならない風潮を作るのに手を貸していただけたらと思います。

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