マシュマロ/お題箱/Twitterの機能を悪用した嫌がらせに足かけ5年悩まされているので具体的な手口と対策について書いてみた

とあるジャンルでアカウントを作ってから5年、執拗な嫌がらせに悩まされています。
思えば過去に別のジャンルでも似たようなことがあったのでは…と思うようなこともあり、今後の自分への被害を防ぎ、同様の手口の蔓延を防止するためにと思い記事にまとめることにしました。

1つ1つは些細なことではありますが、執拗に繰り返されることで被害者は疲弊させられていきます。
こうした嫌がらせを防ぐ仕組みが早く確立するように願うとともに、以下に嫌がらせの具体例と現時点で可能な対策について書いていきます。

①すべてのツイート・リプライを鍵アカからRTされる

文字通り、すべてのツイートを鍵アカからRTされました。
たとえば「おはよう」とだけツイートした場合でも必ずRTされますし、
フォロワー会話していると相手の私へのリプも同様に鍵アカからRTされます。毎日手動で行っていたようです。2~3年ほど続きました。
【こちらへの対策】
とにかく無視することです。自分が鍵アカにしても自分あてのリプはRTされますので、周囲への被害は止みません。あらかじめ周りに事情を説明して「不気味だが実害はないので無視してほしい」とお願いするくらいしかできることはありません。

②フォロワーに私への中傷コメントなどをリプライ・DMで送る

コメントの内容は多岐にわたります。
私の容姿を貶すもの、私の発言を嘘だと決めつけて「kadukiは〇〇という嘘をついているがどう思うか?」などと尋ねるもの、そのほかデマなど毎回違う内容が送られていたようです。こちらも2~3年ほど続きました。
【こちらへの対策】
嫌がらせがあることを周囲に話しましょう。
どんなリプライやDMが送られるかについては、決まった内容のものであるなら説明しておいてもいいですし、特に内容が決まっていないようなら嫌がらせがあることのみ伝えておくのでも大丈夫かと思います。
もし被害にあったフォロワーさんがいた場合、証拠を保存するようにお願いしてください。やり方はこちらのmimiさんの記事が参考になります。
リプライの内容によっては発信者情報開示請求という手段をとることもできます。(お金と時間はかかりますが、犯人を特定することができます)

③マシュマロやお題箱あてに「あの人と付き合わないほうがいい」というような内容の、相手を気遣っているファン風のコメントを送る

これは現在進行形の被害です。
相手のファンを装い、気遣っているふうに「あの人は評判がよくないので付き合うとあなたも被害にあうかもしれなくて心配で…」というような内容を送ります。具体的なことは書かれていないことが多いようですが、具体的に書かれていることもあるそうです。
【こちらへの対策】
正直、これは対策が難しいです。現状、やったもの勝ちの状態にあります。マシュマロでもお題箱でもこの嫌がらせへの対抗手段はありません。
あらかじめ周囲に嫌がらせについて話して注意を呼び掛けておく…程度のことしかできません。
マシュマロの場合はメッセージの受付を「ログインユーザー限定」にしたり「フォロワー限定」にしたりすることで被害が軽減されるようです。

④マウンティングや煽り、嫌味のように受け取れるコメントを私のマシュマロ宛に送ってくる

なぜか私が既婚者であるていで「理解のある旦那さんがいてうらやましい!家事をやってもらっているからそんなふうに同人誌が出せるんですね!」のようなコメントを送ってきたり、そのほかにも色々と微妙なラインの者が届きます。
悪意のない相手からのものというていで返信すると「これは皮肉ですけど?」と言われたりなど…。
【こちらへの対策】
とにかく無視するしかありません。不愉快だと思ったらブロックしましょう。
そのうえで、マシュマロの場合にはメッセージの受付を「ログインユーザー限定」にしたり「フォロワー限定」にしたりすることで被害が軽減されます。

⑤イベントで隣になったサークル宛に「あの人には気を付けてください」などのようなメッセージを匿名で送る

マシュマロやお題箱を利用しているケースが多いようですが、DMなどで送られてくる場合もあるようです。
【こちらへの対策】
あらかじめ同じカップリングやジャンルなどのサークルに挨拶をしておくようにするなどである程度対策はできますが、意味がないことも多いので、孤高のサークルとしてできるだけ周囲と関わらないスタイルで活動するようにする…などの消極的な対応くらいしかできることはありません。

この記事を見てくださっている方へお願い

こうした嫌がらせでは、どうしても被害者が孤立させられがちです。
被害者に関わらなければ巻き込まれることはないと考えて疎遠になろうとする方や、火のないところに煙は立たないと考えて被害者が悪であると断定する方も少なくありません。

ですが、匿名ツールでのメッセージ送信は誰でもできます。
TwitterやFacebookで根も葉もないうわさを書き込むことも誰にでも可能なのです。

つまり、火のないところに煙を立たせることはいくらでもできます。
被害者と疎遠になれば巻き込まれずに済むというのはその通りですが、それは加害者の望みでもあるのです。

これまで、今のアカウントでは5年ほど、具体例に挙げたような嫌がらせを受け続けてきました。問答無用でブロックしてきた方も一人や二人ではありません。
ですがそうではない方もいて、そういう方々から話を聞くと「効果がない」とわかると嫌がらせは止まっていました。つまり無視していれば「この嫌がらせには効果がないようだ」と考えて、嫌がらせそのものがなくなるのです。

こうした嫌がらせは、いつ誰が被害にあうかわかりません。
現状、嫌がらせを防ぐ手段そのものがないため、嫌がらせの効果が出にくい風潮を作っていくことでしか対抗することができません。

嫌いな人から離れることも、苦手な人との関係を断つことも私は否定しませんが、もしその理由が「匿名の誰かからのメッセージ」であるのなら、送信者の思うとおりに行動することで誰が得をするのかということを少しだけ考えていただきたいです。

この記事を読んで「5年も嫌がらせされるのはあなたにも非があるんじゃないの?」と思った方へ

それは「公正世界仮説」と呼ばれる心理です。
こちらで日本心理学会がわかりやすく記事にまとめています。

簡単に言うと「あの人は悪いことをした人だからひどい目に遭うのだと思い込むことで、自分を安心させようとする心の働き」のことです。
世界が公正なのだと信じるために、被害者のあらさがしをしてしまうのです。

ですが少し考えてみてください。

もし仮に、私が何か悪いことをしたとします。
5年ものあいだ特定の人間に付きまとって、匿名アカウントをたくさん使って周囲に無差別に悪評をふりまくような行為が容認される「悪いこと」とはいったいなんでしょうか?

まず、そもそも「特定の人間に5年つきまとって匿名アカウントから悪評を振りまくこと」自体がおかしいと思いませんか?

ちなみに、つきまとい自体が多くの自治体で条例で禁止されています。
たとえば東京都の迷惑防止条例ではこのように記載されています。

公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例
(つきまとい行為等の禁止)
第5条の2 何人も、正当な理由なく、専ら、特定の者に対するねたみ、恨みその他の悪意の感情を充足する目的で、当該特定の者又はその配偶者、直系若しくは同居の親族その他当該特定の者と社会生活において密接な関係を有する者に対し、不安を覚えさせるような行為であつて、次の各号のいずれかに掲げるもの(ストーカー行為等の規制等に関する法律(平成12年法律第81号)第2条第1項に規定するつきまとい等及び同条第三項に規定するストーカー行為を除く。)を反復して行つてはならない。この場合において、第1号から第3号まで及び第4号(電子メールの送信等(ストーカー行為等の規制等に関する法律第2条第2項に規定する電子メールの送信等をいう。以下同じ。)に係る部分に限る。)に掲げる行為については、身体の安全、住居、勤務先、学校その他その通常所在する場所(以下この項において「住居等」
という。)の平穏若しくは名誉が害され、又は行動の自由が著しく害される不安を覚えさせるような方法により行われる場合に限るものとする。

(1) つきまとい、待ち伏せし、進路に立ちふさがり、住居等の付近において見張りをし、住居等に押し掛け、又は住居等の付近をみだりにうろつくこと。
(2) その行動を監視していると思わせるような事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと。
(3) 著しく粗野又は乱暴な言動をすること。
(4) 連続して電話をかけて何も告げず、又は拒まれたにもかかわらず、連続して、電話をかけ、ファクシミリ装置を用いて送信し、若しくは電子メールの送信等をすること。
(5) 汚物、動物の死体その他の著しく不快又は嫌悪の情を催させるような物を送付し、又はその知り得る状態に置くこと。
(6) その名誉を害する事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと。
(7) その性的羞恥心を害する事項を告げ若しくはその知り得る状態に置き、その性的羞恥心を害する文書、図画、電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。以下この号において同じ。)に係る記録媒体その他の物を送付し若しくはその知り得る状態に置き、又はその性的羞恥心を害する電磁的記録その他の記録を送信し若しくはその知り得る状態に置くこと。

特定の誰かへのつきまといだけではなく、特定の誰かとかかわりがある人間にそのような行為をすることも禁止されています。

つまり付きまとっている人間がもし「あいつに非がある」と主張したとしても、「だから犯罪行為をやってもいいんだ」みたいな主張をしていることになるわけです。さすがによくないと思いますがどうですか?

まとめ

現状は防ぐことが難しく、開示請求にも色々なハードルがあり、誰もが嫌がらせへの対処ができるわけではありません。
アカウントを削除して作り直したり、ジャンルを移動したりしても追いかけてくるようなしつこい犯人の場合、被害者が人間関係をリセットすることでさらに嫌がらせがしやすくなることもあります。

個人で対応できる範囲には限界があります。
社会全体や、プラットフォーム側での対策が必要とされています。
もしいいアイディアを思いついたら、その声をサービスを提供している企業や誹謗中傷に関して問題視しているメディアに届けるなどしてください。

嫌がらせのしにくい世の中になり、同様の被害を受ける人間が少なくなることを望んでいます。

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