手に取れる成果物がほしいから編み物を検討している
はじまりは猫でした。
うちの猫たちが既存のおもちゃに飽きてしまい、スマホショルダーのチェーンでしか遊ばなくなってしまったんです……
猫用ボールを作ってみた
で、何買ってきても買ったはじから無視されてしまうので手作りを検討→100%ウールで編むと反応いいし安いしかわいい、というところに辿り着きました。そしてyoutubeとダイソーを往復して、早速ボールなど作成。製作中はめちゃくちゃ毛糸にとびかかってきたので行ける……! となり、その後がこちらです。
試行錯誤の余地はあるので(中身を綿ではなくかさかさするものにする、鈴を変える、少し重さを持たせる、など)これはこれでいいんですが、作っていて気づいたことがありました。
私、手芸好きだったなそういえば、と。
手芸で心を守る
長く生きていると自分の気づきや年齢や趣味、忘れていくんですよね……
そういえば手芸にどはまりしてたのって本業のウェブ制作がめちゃくちゃ忙しい時でした。
同時期、チーム内外の制作系同僚たちもなにかしらの趣味を持っていて、それが手芸だったりプラモデルだったりマラソンだったりサイクリングだったりしたのを覚えています。
私が信じてるいくつかのことの一つに「あるタイプのことで摩耗した心は同じタイプのものでないと癒せない」というのがあって、制作の仕事で疲弊した心は制作でないと癒せないんじゃないかなー、みたいなのもこれで当てはまります。
手芸やプラモはそれにあたる心の自己防衛だったんじゃないかな、とか。仕事で作るものって、100%自分の思い通りにはならないですからね、すべてをコントロールできる制作物を作ることが自尊心を守ることになるんじゃないかなーって思ってます。
運動で発散したり自己肯定感高めたりもできたんでしょうけど。(そして思い返すとこの「運動発散」タイプの選ぶ運動も、達成度がスコアで把握しやすいものが多かった気がする)
手に取れる成果物の圧倒的存在感
手芸から離れてしばらく、プラモやらビーズブローチやら樹脂粘土やらドールアイやらはちょいちょい触ってたけど、オリケシを手放してからというもの手芸らしい手芸してなかったな、と気づきました。
私の本業はウェブ制作なので成果物がパソコンの中にしかない仕事です。もっと「作ったもの」が目の前にある状態を意図的に用意していったほうがいいのかも。(話ずれますが昨今の「映え」系手帳ブームってこの理屈と近くて、スマホの反動じゃないかなーーと思ったりしてます)
そういえば私がよくみるプロイラストレーターVtuberさんも、意識して週に一度はアナログ画材で絵を書くっていってました。デジタル絵がすごく綺麗な人なんですけど、現物にはなんらかのフィードバック力があるみたいなこと、直感で、あるいは理屈で感じてるのかもしれません。インターネットお絵描きマンはインターネット作文マンが一度同人誌を作ると虜になる理由もそれかもしれない。
どちらの道に行くか
ということで、学生時代にかぎ針編みでやたらドイリー生産したりしてたくらいだった編み物を、ちょっと本腰入れて始めることにしました。
さて始めるにあたり「かぎ針編み」「棒針編み」の二大ルートをまず選ぶことになります、ポケモンバイオレットとスカーレット、プレイステーションとセガサターンのような岐路です。
どちらにも一長一短があるんですよね。
鍵針編み
とにかく手軽、編み上がるのも早い
あみぐるみがかわいいし、作例、編み図も豊富
猫ベッドも作れる
なんならブログとyoutubeだけでかなりいける
ただ市販のあみぐるみのフォルムで好みのやつが少ない
でも私この手のセンスはいいから()数体編めば自作編み図もすぐ作れるようになると思う、ぬいぐるみのパターン起こしよりは全然楽そうだし
そうしたら今のジャンルのキャラとかも自作できる……
あみぐるみを刺繍糸で作成するというハックもあって、それだと材料費も場所も取らずにただただ達成感が味わえる
めちゃおしゃれなお花をレース糸で作って大人っぽくてゴージャスなアクセサリーにする本とかもある
ビーズ編み込んだりもできる
あみぐるみ以外のファッションアイテムを作ろうと思うとレースっぽいパターンになるのであまり好みではない感じになる
棒針編み
必要アイテムが多い、一段編んでも進みが遅い、完成まで距離が遠く心が折れやすい
あみぐるみにするといまいちかわいくないし大変、編み図もほとんどない
作業にかかるのもけっこう準備と片付けが要る
でも一番作りたい猫おもちゃの本が棒針編み
防寒具のデザインがとても好みなのは棒針編み
絵柄がドット絵っぽく作れるので面白そう、クロスステッチやアイロンビーズの図案を棒針でやっても面白そう
並べてみるとどう見てもかぎ針編みのほうがメリットでかいんだよなーーなにより「達成感」を短期で手に入れられるからなーーーー……
と思うんですが心はだいぶ棒針に傾いています、ううん。マフラーとかミトンとか作りたい。もう春なんですけど、むしろ春で、夏を迎えようとする今だからこそ防寒具作りに向いてる気がしませんか?
なんかほんとに寒い時期に数日とか数週間とかかけて防寒具作ってても「今すぐ必要なのに」みたいな気持ちになっちゃって編む過程を楽しめなかったりむしろ進まなかったり放棄したりしそうな気がする。夏のうちに作るのがいい気がする、防寒具。
あと買ってきた入門書の作例がかわいい、マフラーとミトンを同じ糸で作りたい。
そんなわけで今週は情報収集、来週末あたりからなんかやろっかなーーと思ってます、ひとまず毛糸ボールリベンジするぞ。
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