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読んだ:プランツケア 100年生きる観葉植物の育て方

写真はアフタヌーンティー。

某所のタイムラインで見かけて気になり、書店で立ち読み、そのまま購入。
今年の3月から何度目かの観葉植物チャレンジを行っており、そろそろ網羅的な知識が欲しいな、と本を探しているもののこれだというものに出会えずにいました。

よくある観葉植物本って「図鑑」みたいな感じばっかりだったんですよね。
いろんな種の名前と「水やりの頻度:日光がどのくらい必要か:植え替え、収穫の時期は」程度、みたいな。

たとえばカブトムシをカブトムシにとって快適な状態で育ててあげたい、生態が知りたい、と思うのに「昆虫図鑑」しかない、みたいな感覚でした。虫は夜行性で森の中で暮らしてるからそれを再現するためにこうするといいみたいな情報とか昆虫自体の特性とかそういうのが全然書かれてないっていうか、「図鑑」の情報では生存させることはぎりぎりできても虫にとって快適に、天寿を全うすることにはなり得ないだろうなというか。

で、まさにこの本がその、「対象の生態を教えてくれる」本でした。昆虫の例で言うと虫籠と土とダイソーで買ってきた餌ならすぐには死なないだろうけど長生きは難しいだろうな……って感じあるじゃないですか? 観葉植物も実はまさにそういう状態で、「観葉植物は数年しか保たない」というのは大きな間違い、きちんと育てれば100年持つ……というのが本書の趣旨です。

土の考え方、水やりの考え方、そして剪定のやりかた、そこが知りたかった、そういう知識って園芸店にでも勤めないと身につかないと思ってた!というのが分かりやすく最新情報で網羅されています。とくに助かったのが剪定とそのやりかたでの仕立て方。最近、ありがたいことに3月に買ったシェフレラ・トライアンギュラリスがわさわさしてきてて……

三月のシェフレラ(右)
今のシェフレラ

剪定怖かったんですがなんか見た目としては何かしらしたほうがいいんだろうなと思っていたところに適切な知識を得られたので、自信を持って剪定できます。

「プランツケア」というのは著者の提唱する概念で、生花の考え方を取り入れているようです。で、「ケア」という言葉の可能性にも。
ホモサピは「何かをケアすること」で自分が癒される性質を持っており、植物を育てるのはそれにとてもよいとか。

ケアの効用はわかるようなわからないようですが、人類的な本能みたいな意味で、やはり緑が居住空間にあると良い心理効果があるのは感じています。
ケアの方法がちゃんとわかったので今後とも長くやっていきたいものです。

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