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キャラホメに占いカード要素を取り入れる

キャラホメさわってて久々に占いカードの楽しさ思い出してきたので、というかよくできたオラクルカードとして扱っているので、キャラホメに占いカードのスプレッドを適用してみたメモなど。

スプレッドとは

そのままの単語だと「塗り広げる」という意味ですが、占いカード界隈では「並べ方」とか「陣形」とか「配置」とかそういうかんじと思ってください。

タロットカードでポピュラーなのがこのヘキサグラム・スプレッドとか、ケルト十字スプレッドとか。

ヘキサグラム・スプレッド

カード一枚では表現できることに限界があるので、問い一つにたいして「その問題の本質は?」「注意点は?」「相談者の建前は?」「本音は?」みたいな、いろんな角度の答えを出してくれるんです。

まあこういうたくさん使うのもあるんですが、一枚引きや二枚引き、三枚引きもあります。ワン・オラクルとかツー・オラクルとかスリー・オラクルとか呼ばれます。オラクル、託宣ですね。

タロットカードとは

タロットカードは賭博用カード(トランプの原型でもある)を魔術師が魔術用にチューニングしたのが始まりで、ベースに中世ヨーロッパの思想が強いです。キリスト教とか古代エジプトとか、あと北欧神話とか錬金術とか。

でもって天界のすべてと人界のすべてをあらわそうとしたため、怖いことも結構書かれてます。「死神」とかはフィクションでもよく使われますね、まあ実際「死神」ってタロット的にはだいぶ希望のあるカードなんですが。

死神ではなく、タロットで一番「怖い意味」を持たされがちなのがこの「塔」のカードです。バベルの塔が神の雷で崩れている絵。

積み上げてきたものが壊れる、何もかもがおしまい、みたいな意味あいで、三十年前の占い本には「今日のデートはどんなかんじ? って問いにこのカードが出たらレ◯プを警戒しましょう」みたいに書かれてて「おいおいおいおい」ってなったものです。いやいやいやいや、そんなん見ちゃったらありもしない脅威に怯えて普通に最悪のデートになるじゃんなんてこというのってなりましたよね。

最近の本ではさすがにそういうことは書かれてなくて、著者によりますが、やっぱ怖いことに気をつけてとかもありつつ、「今までの価値観がくずれるすごい変化があるかも(いいことかも)」みたいな書き方をしてる著者もいます。

タロットカードってのはキーワードの断片なので読み解き方で全然違うんですよね。なんでタロットの入門書的なのを探す時には「塔」「死神」の解説ページだけ読んで、そこの解釈がしっくりくる人の本を買うと馴染みやすいです。

わたしがデート前の占いで「塔」出たらどうかなあ、自分での占いなら「既婚者だったと発覚する」みたいなイベントが起きるかもしれないと思うかなー。自分以外の人を占ってるときだと「衝撃的なことがある可能性があるから、そのときはびっくりしすぎないで落ち着いて対処してね」って伝えると思う。

オラクルカードとは

で、オラクルカードというのは、このタロットカードから「怖いこと」を全部とっぱらってポジティブなワードだけで構成された、どうやってもポジティブな結果だけが出てくる、タロットによく似たアイテムです。ドリーン・バーチュという摂食障害のカウンセラーをやってたガチの心理学の博士が作ったアイテムなんですが、売り方としては「天使の声をあなたに」的なスピリチュアル全開モードです。

でも経歴とカードを見てると「理屈が通じない相手にスピリチュアルの威を借ることで建設的な考えを持たせる」ことが目標で作られてんなこれ……てなります。そういうのわたし大好き。妖怪の正体はこの自然現象だったみたいなやつ大好き。

まあ近年のバーチュさんはちょっと残念なことになってしまってて生産中止状態なのですが、初期のデッキは本当によくできてて今も愛用してます。

デッキはそれぞれにいろんなバリエーションがあり、説明書にはデッキにふさわしいオリジナル・スプレッドが考案されてるのも楽しいところ。

でもってオラクルカードってのは「自分にとって解釈しやすい、なじみのあるカード一式」なら、ある程度タロットとオラクルカードさわってると「これでもいけんな」ってなるんですね。百人一首を使う人もいるし、友人はTCG使ってました。

それで不思議なんですがオラクルカードそれぞれのデッキには「人格」を感じるようになってくるんですよね、単語の集合体だからか。このデッキは幼い、このデッキは教師っぽい、など。

タロットカードを「怖いこと」強めの本で覚えてしまった人は、タロットのことを過剰に厳しい上司として認識してしまう傾向があるようです。読み解きかたが自責自罰傾向になりやすい。

そういう人にはオラクルカードをすすめたりしてました。

コレクション

キャラホメのオラクルカード化

というわけで、本題まで長くなりました。キャラホメもオラクルカードとして使用してみましょう。

タロットやオラクルカードと違って、自分の好きな人格を乗せられるというのがとてもいいですね。タロットの習得、ってつまり自分の中にタロットさんの人格を育てていくことだと思っているんですが、キャラホメだとそれが最初から存在してるわけです。

単語のセンスとバリエーションもとてもいいですね。オラクルカードにあんまりなかったタイプのワードチョイスがちらほらある。

トランプはジョーカー込み53枚、タロットカードは78枚、オラクルカードは50枚前後(決まりはとくにないので)、キャラホメのほめカードは48枚です。枚数的にもたいていのスプレッドには適応できるでしょう。

やってみた

一番慣れてるヘキサグラムスプレッドにしました。

問いかけは、「来月からちょっと新しい案件始まるんですがどんなもんでしょうね」です。

聴くのはこの方。

仕事できる男ですからね班長は。

さて、結果はこうです。

すごい絵
比較用

はーーなるほどね、はいはい。

あんまり細かくいうとあれなんですけど、来月からの案件、昨年末にアサインが決まったものなんですが、わたしが出てくるまで半年以上適任者が見つからなかったやつ、でも後任が欲しいので現在の人に無理いって長くいてもらってたやつ、だそうです。

あとヘキサグラムスプレッドでの「最終結果」は「対応の仕方(本によって「アドバイス」になってたりする)のところの行動次第で結果が変わる、というふうにわたしは捉えて扱ってます。「過去」「近未来」は大体三ヶ月程度くらい。

「未来」のとこちょっと不穏だな、長く続けたいと思ってるんだけども…… まあ「やるべきことはやった」と思えるようにしていけば好転するのかな。

「対応の仕方」の「会いたい」が うーんほとんど遠隔の業務だからか……? と思ったけどもI miss youなんだよな英語が…… I wanna see youとかでなく…… これは日本語の「会いたい」の解釈幅でいいのかな……

あんま出向きたくないけど「会いたいんです」みたいな態度出していけってこととか?

なんかほぼほぼ班長意味なくふつうに解析してしまったのであとで班長の考えで読み解きを再現してみます。というかこの「キャラでカードの意味の和訳」、タロットカードでやったらすごそうな(もはやキャラホメ関係ない)。

まとめ

占いカードではいろんなスプレッドがありつつ「ワンオラクルにはじまりワンオラクルに終わる」みたいなことを言われがちです。

キャラホメのベースルールでは「最終的には」ワンオラクルなんですが、スプレッドで遊んでみてもわりとおもしろそうだなーと思いました。


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