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エッセイ集『文字を立てず』

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伽戸ミナが書いたエッセイを載せています。読んでいただけたらうれしいです。
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記事一覧

007どうにかして言い切らない

わたしの部屋には全身鏡が置いてあります。いっちょまえに置いています。毎日前に立ちます。今…

伽戸ミナ
10か月前
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カラコロこらむ6

・「座右の銘はなんですか?」という質問に歯切れよく答えられたことがありません。いつも「あ…

伽戸ミナ
10か月前
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カラコロこらむ5

・歩きつづけていたいと思っています。現実世界も人生の旅路的な意味でも。今日は雨が降ってい…

伽戸ミナ
10か月前
8

カラコロこらむ4

修飾 ① つくろいかざること ② (文法用語)体言または用言に、その表す意味を限定する…

伽戸ミナ
10か月前
9

カラコロこらむ3

「気にする自分が気になる」ということがよくあります。イメージの中では、自分がそこにいるま…

伽戸ミナ
10か月前
18

創作日記2

以前、大阪に旅行に行ったときに、川沿いにあるカフェのテラス席に座りました。そしたら、わた…

伽戸ミナ
10か月前
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創作日記1

「死にたい」という感情は、当時の自分の頭の中にはなかったように思います。じゃあどこにあったのかなぁ?手とか足とか、実行できるところにもなかったです。実行してないので。口をついて出ることはあったので、喉元のあたりにあって、たまに顔を出していたんでしょう。 こんなふうに今になって思い出せたり、ようやく観測できるようになったものがたくさんあります。感情にはどうしたって振り回されてしまうので、自分の今の感情なんて見えっこないんじゃないかと思います。感情は現在形ではなく、過去形である。