「あとがき」

例えばそう、「無感情」で「無関心」で
「無人的」な文章が書きたかった。
誰でもない誰かであって、
確かに存在する人間のような。

無味無臭の水、いや粘度もゼロで良い。
そんな「無」を象徴するような液体みたいな文章が書きたかった。

その文章を読んだ人が、その液体に自身を
溶かしてしまって気付けば飽和状態になっているような仕組まれた文章が書きたかった。

貴方も、どこかに居ると良いのですが。

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