「私の20代」

WEDNESDAY PRESS 036

新幹線の車内誌「ひととき」。
創刊20周年特別企画「わたしの20代」という連載がある。
5月号では「中川政七商店」の千石あやさん、6月号ではエッセイストの平松洋子さん、7月号では歴史学者の磯田道史さんなどが登場。
みなさん20代はひたすら仕事に没頭しておられた様子であった。
それぞれ20歳代の写真ととともに原稿が掲載されるのだが、平松洋子さんのポートレートは、妹さんの撮影だが、その鋭い目線と陽に焼けた顔つきにはいささか驚いたものだ。
磯田道史さんは「研究は砂を噛むようなことも多い。すぐに結果が欲しい若者には難しい。でも重要なのは地道なまちまちしたことなんですね。そして、虫の眼を持つと同時に、人工衛星から地球を見るような目を持つ。自分の趣味、遊び、頼まれてない仕事こそ発展や楽しみがある。自由度が高いところを開発して、型を破る。そこが本当の面白さだと思います」というような内容である。

これを読み自らの20代を顧みると、20代後半から30代前半まで頼まれもしないのに「関西のフランス料理店」は全て食べ尽くすなどと目標をたて、リストを作り食べ歩いていたことを思い出した。思えば、それが今のわたしの礎になっているのだろう。

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