初心者・初級者の時点でミドルシュートが打てることの重要性を覚えておく

オフェンスが終わる場面は大きく分けて二つあります。

シュートを打って終わる。
シュート以外で終わる。

このように書くと当然のように思えます。
シュート以外での終わり方を大まかに分けると、

ひとつ目は、コートサイドの線を踏んでしまう。トラベリングをしてしまう。などの審判に笛を吹かれてゲームクロックが止まり相手ボールで再開する場合。

ふたつ目は、パスをしたら相手ディフェンスにスティールされる。ドリブルしていたらどっかに転がっていってしまって、相手に取られてしまう。などのようにゲームクロックが止まらないけれど、相手がそのままオフェンスになだれ込んでしまう場合。

どちらの場合もターンオーバーと言われます。

バスケットボールの得点は明らかに意識をもってリングに向かってボールを投げないと得点することはできません。フットボールや野球のように、相手のミスで得点をとることができない競技です。ですから、シュートをする。オフェンスをシュートで終わる。ということは非常に価値が高いものとなります。

また、現在のルール上オフェンスに許されている時間は基本的には24秒です。初心者・初級者の場合、この24秒というものは非常に短いものです。シュートを行うことができるシーンを見送って、より良い次のチャンスを模索する。といったことを考えてしまうと、たいていの場合ターンオーバーとなります。より良い次のチャンスといったものはたいていの場合、そんなめぐりあわせに合うことはありません。シュートを打つことができるチャンスが巡ってきた場合は、その機会を逃してはならないと言えます。

初心者・初級者がシュート機会を躊躇してしまうシーンの代表格は、リング下近辺以外でパスを受けたときです。ドリブルでリング下へ進むには、ディフェンスに邪魔されそうだし、シュート打てそうだけれどシュートを打っても、大半が入らないし。それよりほかの誰かがシュートしてくれないかな。というシーンです。

先ほども記載しましたが、バスケットボールにおいて得点を加算するためには、リング方向にボールを能動的に投げる。すなわちシュートする以外得点を加算することはできません。オフェンスの目的は得点を加算することなので、シュートを行うこと以外に得点を加算できる可能性はありません。文字にするととても当たり前のように見えますが、コート上ではシュートチャンスを逃してしまって、または、次のより良いチャンスがあると思ってしまって、オフェンスをシュートで終わることができないということが多々あります。

自分がディフェンス目線で考えてみます。たとえ守っているオフェンスのシュートが10本に1本程度(シュート確率10%)だとしても、自分が守っているオフェンスにシュートをされることを、ある程度邪魔しなければならないと考えるでしょう。シュート確率10%だから何にもディフェンスをしないということはないでしょう。リング方向へボールを投げられると、得点に結びつく可能性があるからです。
 

初心者・初級者である限りシュート確率が高くないのは当然です。そのために練習を行います。シュート確率が高くなってからシュートを打つ。と思っていてはいつになってもシュートを打つことができません。打つことそのものが非常に大切なのです。ターンオーバーでオフェンスが終わってしまう限り、得点を加算する機会がないからです。積極的にシュートを狙う。そこを起点として技術の幅を広げていくことが上達への道となります。

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