インターカレッジ男子決勝の数字

本日はこちらの試合の数字を記載しました。

2023年12月17日
一般財団法人全日本大学バスケットボール連盟
全日本大学バスケットボール選手権男子決勝

白鴎大学 71 - 68 東海大学
     19 1P 14
     16 2P 23
     10 3P 15
     26 4P 16

(以下数字が並んで比較しているものは「白鴎大学」「東海大学」の順です。)

3PFGM 6-5
3PFGA 22-24(27.2%-20.8%)
2PFGM 21-19
2PFGA 39-36(53.8%-52.7%)
FGM 27-24
FGA 61-60(44.3%-40%)
FTM 11-15
FTA 20-21(55.0%-71.4%)
OR 9-10
DR 26-23
TO 12-8
Pace 70

eFG% 49.2%-44.2%
ORB% 28.1%-27.8%
TOV% 14.7%-10.4%
FTr 0.33-0.35

※試合を見ていないままの数字から想像できることを記載しています。

数字を見ての感想

ぱっと数字を見て白鴎大学が何で勝っているのだろう?というのが最初の思いです。それはどの数字を見て思ったのかというと、ターンオーバーの4本差(12-8)です。得点差が3点差しかなく、4本のTOはかなり重たい数字かと思いました。

フィールドゴールの本数はそれぞれ61本―60本となっておりかなりペースの遅い試合です。(ペースは70)

シュート本数がそれほど変わらず(60本-61本)、勝敗に直結する次の要素はフリースローです。3点差のなかでのフリースローの成功数の重みはかなり重たくなります。そう思って数字を見ると11本―15本と、負けた東海大学のほうが4点分得点を積み重ねています。ますます不可解な試合です。

次の比較数字としてはスリーポイントの本数差です。見てみると6本-5本と勝った白鴎大学が1本、すなわち3点差勝ち越しています。そうなるとフリースローの4点をスリーポイントの3点で相殺しています。ここまでの点数差で行くと、東海大学の1点優位となっています。

そうなると、2ポイントシュートの成功数が勝敗を分けたと言えます。すなわち成功数の21-19の4点差が効いているのではないか。もう少しゴール下関連でいくとオフェンスリバウンド数は9-10で東海大学が上回っています。しかしながらOFR%は28.1%―27.8%と白鴎大学が上回っています。数字だけを追いかけるととても不思議な数字が並んでいます。

丁寧に読み取ると、シュート時にファウルを受けてカウントワンスローになった場合は、FGA(試投数)に計上されますが、シュートが決まらなかった場合はFGAに計上されずフリースロー2本が計上されます。

ここから読み取れることは、白鴎大学はファウルするべきタイミングでカウントをさせず、東海大学はファウルした上にシュートを決められてしまった本数の差が、勝敗を分けたのではないかと。ここはボックススコアからは読み取れずアドバンススタッツからでも明確には読み取れないのですが、FTrは0.33-0.35と東海大学が上回っています。

 

本日のこちらの放送を聞いて少し記載しました。

この試合はこの内容を体現していると言えます。できる限りペースを遅く。ゴール下のシュートを確率よく決める。あとはちょっとした運を引き寄せる。そのために丁寧に丁寧にバスケットボールをプレイする。本当にゴール下のほんのわずかの差が、勝敗の結果の差をつけた試合だったのだと言えます。

 

 

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