バスケットボールを時間ではなく回数で考える

バスケットボールの戦術の基本的な考え方を記載します。文字にするときっと当たり前のように見えますが、このことを考えながら練習をおこなっている人は案外少ないです。他の人が行なっていないから、できるようになるとちょっとした差が生み出されるはずです。

 バスケットボールはオフェンスの後はディフェンスになり、ディフェンスの後はオフェンスになるという基本的な流れがあります。

図:オフェンス→ディフェンスの流れ

速攻により5秒くらいでオフェンスが完結することもあれば、24秒かかってもリングにボールが当たらず、”24秒バイオレーション”になることもあります。

そういったことを、マルっと平均して、オフェンスがだいたい15秒、ディフェンスが15秒。といった具合に簡略して考えてみます。

図:オフェンス15秒 ディフェンス15秒

円が15秒ごとの扇形になります。オフェンス15秒ディフェンス15秒が2セットで、すなわち1分となります(あくまでもマルっと考えます)。

1分の間にオフェンスが2回、ディフェンスが2回あることになり10分当たりオフェンスが20回、ディフェンスが20回となります。

図:バスケットボールの試合時間のイメージ

 マルがたくさんあります。ひとつが1分相当で高校生以上だとマルが10個(中学生は8個、小学生は6個)となります。

※いったん高校生以上の一般ルールで以下進みます。基本的な考え方は同じように考えることができます。

 

さて、ひと試合当たりでオフェンスの機会回数を数えます。

2回/分 × 10分/Q × 4Q = 80回/試合

※若干の上下はありますが、上下1割程度と考えるとイメージしやすくなります(72回~88回)。
※15秒の上下1割というと13.5秒~16.5秒となります。平均と考えたときにはこの範囲外に納まることはほぼありません。
※いったんオフェンスリバウンドは考えていません。

 

1. 80回のオフェンス機会回数のうち仮にすべて2ポイントシュートでオフェンスを完結することができたとし、シュート確率が55%だった場合は、

 80回 × 2点/回 ×55% = 88点

 となります。

 

2. 80回のオフェンス機会回数のうち仮に半分の本数を2ポイントシュート、残り半分を3ポイントシュートでオフェンスを完結することができたとし、2ポイントシュート確率が55%、3ポイントシュート確率が35%だった場合は、

 40回 × 2点/回 × 55% + 40回 × 3点/回 × 35% = 86点

 となります。

 (次に続く)


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