いろいろメモ書き

・ボール運びについて
ボール運びということは、相手を抜き去ることが目的ではなく、安全にバックコートからフロントコートへ速やかにボールを運ぶことが目的です。そのためあまり細々としたドリブルではなくボールラインを下げる意識が重要です。当たり気味のディフェンスに対してはトップフットを狙いディフェンスの体を開くようなドライブラインを作ります。更に当たってくるディフェンスに対しては、しっかりとバックダウンドリブルを行い、ディフェンスの位置を確認し、フロントターンかリバースターンのどちらを使うのかを判断します。あくまでもフロントコートに安全にボールを運ぶことを忘れてはなりません。

・ポイントガード、ューティングガード
一般的にあるポジションのうち1番・2番、PG・SGと呼ばれます。現代ではきれいに役割が分かれているわけではなく、1番ぽい2番や2番ぽい1番なども珍しくありません。ポイントガードの大きな役割として“ゲームメイク”があげられます。
コート上の味方、対戦相手のフロアバランスを見てどこから攻撃をし始めるのか。ミスマッチはあるのか。味方のうちだれが今日の調子がよいのか、よくないのか。ブレイク局面ではだれがチャンス状態にあるのか。
そういったことを考えながらフロア上で声をしっかりとだし、オフェンスを行っていきます。
シューティングガードの大きな役割としてはアウトサイドシュート。特にスリーポイントを的確に打ち切る能力が必要です。“決めきる”ではなく“打ち切る”能力です。どんなによい確率でも半分以上は外れます。連続して外し続けることもあります。そういった場面になっても確率に収束していくことを信じて“打ち続けて打ち切る”ことが、非常に重要です。言葉で聞くと当たり前のように聞こえますが、実際にコートに立ち何本もシュートを外し続けてもなお、“次は入れる”と信じることは精神的に非常に難しい技術と言えます。

・シュート
シュートが上達するためには“シュートを打つこと”しかありません。わたしが若いころ聞いた格言は“シュートを5,000本入れてからやっと始まる”とありました。その本数が本当かどうかは不明ですが、やはり一定数入れることからしか始まらないのは事実だと思います。5,000本ですから、1日100本決めて50日です。まぁ、しれてますよね。それくらい決めてからシュートフォームを修正していけばいいと考えています。

・ドリブル
ドリブルが上達するためには“ドリブルをつくこと”しかありません。シュートが上達するコツと同様です。1,000回のドリブルをつくのに要する時間は10分程度です。たった10分ドリブルをつき続けるだけで1,000回です。シュートと同じく50日続ければ5万回となります。利き手ではないほうでも5万回つけば、きっと変化がみられるでしょう。

・1on1
1on1で大切なことは“自分がしたいことを行わないこと”です。では何を行うのか。それは”ディフェンスを観察すること“です。シュートが打てる距離なのか。ディフェンスのスタンスがフラットフットなのか。スピードのミスマッチがあるのか。ジャブステップでどのような反応をするのか。しっかりと観察することです。
オフェンスが行うべきプレーは“ディフェンスが教えてくれます”。

・ドリブルカットされにくいドリブル
これについてはいったん逆の視点を考えてみます。
「ドリブルがカットされやすいドリブルとは?」
ドリブルの威力が弱いドリブル。ディフェンスの前でつくドリブル。跳ね上がりが高いドリブル。意味を持たずにただドリブルするだけのドリブル。
他にもあると思います。
それが分かればドリブルカットがされにくいドリブルがなになのかが、少し見えてくるでしょう。

・抜く方法
ボールを持っているオフェンスとオンボールディフェンスとの関係性の上で、どのような状態になれば“抜けている”状態と言えるでしょうか。インラインという観点から考えてみます。インラインとはボールマンとリングを結んだ目には見えない線を言います。オンボールディフェンスはこのインライン上に立つことが至上命題となります。インラインを防いだうえでワンアームまたはハーフアームでついている状態が“抜けていない”状態と言えます。
もう少し細かくみるとボールマンの重心位置とリングを結んだ線がインラインとなります。すなわちディフェンスが目の前に立っていても“瞬間的に自分の重心位置からみたインライン上にディフェンスが外れているタイミング”をきちんと認知できるようになれば、あとは判断して実行に移すことになります。

・緩急をつけて抜く方法
緩急をつけるということで最も重要なことは“止まる”技術です。加速することでもなく最高速度を上げることでもなく“止まる”ことです。実際にきちんと“止まる”ことができている育成年代の選手はそんなに多くはいてません。
止まる技術とは、しっかりと自分の重心をコントロールし地面を踏むことです。蹴るのではありません。踏ん張らずに止まることができて初めて“キレのある動き”となりいわゆる緩急をつけた動作となります。

・リバウンド
オフェンスリバウンドとディフェンスリバウンドで若干ことなることがあります。
オフェンスリバウンドで一番大切なことは”リバウンドを獲ろうと強く思うこと“です。なにそれ。となるかもしれません。しかし実際はゲーム中コートに立っている全員がそれを思い続けているのかを振り返ってみてください。細かい技術はもちろんありますが、技術だけでも獲ることができないのも事実です。
ディフェンスリバウンドのコツは“相手には獲らせないと強く思うこと”です。自分のマークマンには絶対にオフェンスリバウンドは獲らせないぞ。という思いが重要です。

・バックシュート
リーチバックやレイバックと細かく言うと技術の名前がついていますが、基本的な動作としてはリングの逆側までいってシュートを行います。
上手くいかない理由は大きく2つあり、1つめはボールハンドリングの技術不足。2つめはボディハンドリングの技術不足。
ボールハンドリング技術では指先でボールをコントロールすることがある程度できているか。
ボディハンドリング技術としてはきちんとジャンプすることができているか。きちんとジャンプするとは地面を押すことができているか。と言い換えることができます。文字では分かりにくいかもしれませんが、地面を押すことができないまま筋力でジャンプしようとすると自分の身体をコントロールすることが難しくなります。

・シュートを打った時に右や左にずれます
人間の身体動作は複雑なのでたくさんのことを意識して動かすと“エラーが発生”しやすくなります。筋力の特性として体の中心に近いところ(いわゆる体幹)は出力が高く繊細なことが苦手です。逆に身体の中心から離れていく(肘や手首、指先)と出力が低く繊細なことが得意となります。シュートが右や左や。安定しない原因として末端でどうにかしようとしていることが原因の多くとなっています。
もう一つの原因としてはシュートの際、ボールの持ち方がいわゆるおにぎり(両手雄親指と人差し指で三角形をつくる)持ちになっていると、ボールの中心を丁寧に押すことが難しいので、ボールキャッチの仕方を見直すとシュートが安定することが多くみられます。

 

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