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5050ジュエルで手に入る「感情」【七草にちか/夜よこノ窓は塗らないデ】

やあ久しぶり。
うん、「また」なんだ。
またシャニマスの感情が吐き出さないといけないレベルになったから置いておくんだよ。

4thもモノラルもコントレイル天井もバンナムフェスももう終わっただろうがっていう話なんだけどちょっと閾値を超えられたので、アーカイブ流しながらこれを書いています。

今回は最新pSSR「夜よこノ窓は塗らないデ」についてがっつりやるし七草にちかちゃんの個人コミュ周りに容赦なく触れるからネタバレとポエムがあります。
未読の方は今すぐここを離れて、経済的に余裕のある方は5050で手に入れて読んでから戻ってきてください。
















SHHisではない「七草にちか」


スタート地点ですでに「欠落のある家庭」から始まっているにちかの個人(pカード)コミュで語られるものは「喪失に寄り添う」ことであると思っているんだけど、
優しい物語であれば人とのかかわりの中で見出すかもしれないものをあえて手に入れさせない、というのが表現する上でのこだわりなんだろうな、と。

にちかの物語の中では折りに触れ、「喪ったものの代わりを用意することはできない」という現実があまりにも乾いた筆致で描かれる。

‘あた’より

徹底したそのテーマの前に、あのプロデューサーですら「外側」に立つことを強要され続けている。
これはイベコミュなんかでのSHHisに対するスタンスともまた違った種類の疎外感なので、あの二人周りのプロデューサーがちょっと過剰に頼りない印象になってしまっている原因なのかもしれないな、と思う。


ささやかで、鮮やかな断絶

‘昼白飯昼昼’にて、
ファミレスですきやき膳を注文して、家庭での習慣を思い出してご飯を鍋に入れて食べる、ということに対するにちかの躊躇いとPの受容。
(あれ俺何食ったっけ…)ってなってる自分蔑ろ過労マンはともかく、これだけなら微笑ましいものとして(trueに繋がる)今回の話の軸になるエピソードなんだけど、
次の話にカメラが映ることでおそらくはライター氏の意図通りの真価を発揮してしまう。

断絶する「家族」。気付いたときは泣いちゃった

節約のために訪れたスーパーのタイムセール、その中で生じる些細なすれ違い。
1家族様1個のみの卵、という制限をPと別会計にすることで2個手に入れようとするにちかとそれはズルじゃないか?という理由で躊躇ってしまうP。
ここまで現実感のある出来事で、キャラクター同士の溝を冷たく描けるのか、と唸ってしまったのよね。
(セール品がすきやき膳の話にもつながっていく「卵」なのもお前さ…ってなるポイントだけど一旦置いておいて)

前のコミュで「外食で少しマナーの悪い食べ方をすること」を許容しながら、「節約のための些細なズル」は認められない(という意志表示をする)、距離感が産む無意識のダブルスタンダード。
これは繰り返し語られている「プロデューサーは七草にちかの家族(の代替品)にはなれない」という事実の確認なんだなあ、と。

で、それをやるためのネタが「1【家族】様1個限りの特売品の【】」なの何食ってるんだ人類の悪意を吸って生きてるのかってなる。

狂う。

にちかはプロデューサーの愛情に対してずっと揺れ動き続けている。
家族でもない、仕事上の関係でしかない年長者の愛情を受け入れることを躊躇い続けている。
その揺らぎは時折、他愛もない話をする二人という形で現れる。
いかしたサマーと一億回目はそっちが濃く出てたように感じるけどそこから今回なのでとんでもねえ飴と鞭だ。
今回のタイムセールにPを同伴する、というのも距離の接近の方だと思う…んだけど、その中で唐突に投げ渡された価値観の断絶。
にちかの感じるそれは、どんな形を、どんな色をしていただろうか。

踏切。

ほんのわずかでもその心を離してしまったプロデューサーはにちかの世界の外側、もっと遠くで「卵を見つけてみせる」と息巻く。
それに対する悪態にこそ、このカードのタイトルに著された願いが宿っていると信じてやまない。

「夜よ、この窓は塗らないで」


窓とは、端的に表現するなら「2つの隔たった空間を繋ぎ、見やるためのもの」。
それだけで十分だと思っている。






余談


今回のにちかのフェス演出でフクロウが現れるんですけど
真乃のLPをやった上でこれを見た人間だけが脳内にスパークする思考があるので
これを読んだ貴方も同じ呪いに蝕まれてほしいんだよな

フクロウ!
フクロウ!
アァーッ!
真乃!
にちか!
シャイニーカラーズ!
ウワーッ!

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