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長男の自転車≪13泊14日≫旅①食生活編

 17歳の長男は、8月2日~15日まで、自宅から京都までの片道約470キロ×往復の道のりを自転車で旅して来ました。母目線で2つの記事を書きましたが、そのこぼれ話として、旅で実際にどう過ごしたかを、時系列ではなくテーマ別に記してみたいと思います。母が書くのもナンですが、母も未体験の珍しいことばかりなので^^ 17歳の珍道中をご笑覧ください。

▽母目線の記事はこちら▽

①食生活編 

・持参した装備:お一人様用カセットコンロ&ボンベ(ボンベは普通サイズ)、アウトドア用の小さめ片手鍋2つ、ミニカッティングボード(一度も使用せず)、ナイフ、マグカップ、計量カップ、箸、スプーン

・持参した食材:米10合、オリーブオイル、マジックソルト(ガーリック)、マジックソルト(ペッパー)、500mlペットボトルの水2本

↑これら装備が彼の自転車を激重くした。

基本的に夜は1合または1.5合の米を炊いた。

「ご飯はおいしく炊けるようになったよ!」

と言う。それはすごい。鍋でおいしく炊けるのは、母よりすごい。

おかずは、カップラーメン、インスタントラーメン、レトルトカレー、麻婆豆腐などのコンビニのおかず、スーパーで買った味付け肉を焼く、など。

(※インスタント味噌汁の入ったステンレスマグカップは、1年しか通わなかった中学校の卒業記念品。これを旅のお供にするほど図太くなっていた。)

朝ご飯は夜の残り、なければカロリーメイトをかじって出発し、お昼に吉野家でたらふく食べる!

一度だけ、鍋でパスタをゆでてカルボナーラを作ったが、安かったので買ったエノキを入れたのが大失敗。(以後、エノキがトラウマに。エノキに罪はありません。)

腹持ちの悪いパンはおろか、空腹にはおにぎりさえも「焼け石に水」だったそうだ。米を持参して炊いたことは、旅の食生活をかなり支えた。

しかし、この旅の食生活を一言で言い表すなら、

「吉野家に感謝!」

それに尽きるようだ。なぜなら、この値段でお替り自由なのは吉野家だけだから。特に11:00までのモーニングなら400円台の定食(納豆小鉢)からお替り自由。感動して味をしめ、お昼ご飯の実に半分を吉野家にお世話になった。これは出発前の父親からの入れ知恵だった。「おとうに感謝!」

大盛―並

大盛―大盛

大盛―大盛―並

大盛―大盛―大盛

大盛―大盛―大盛

大盛―大盛―大盛―大盛

大盛―大盛―大盛―大盛

回を重ねるごとにお替りの量が増える!どこまで行くのか心配。お店が心配!最終的には、初めに大盛を食べた上に、3度の大盛のお替り。

実は、ここでまた母目線になるが、長男が旅の前後で性格が大きく変わったのはこの点だ。

たいそう図太くなったのだ。もともとの彼は、周りにものすごく気を使って、遠慮ばかりしている子だった。そこが本当に“子どもらしくない”子だったのだ。お店でも決して、「おかわり」などと自分から言うなんてできないような子だった。

それがどうだ。この、「もう少し遠慮すれば?」と言いたくなるほどのお替りは!

「だって、生き抜くために必要なんだもん!こういう値段設定にしている吉野家が悪い!」

だそうだ。

自分の力で生き抜かなくてはいけない体験は、こうも人を変えるのだとびっくりした。

彼の性格の大変化は、自宅に戻った翌日に起きた出来事からも見て取れた。その日、彼が近所の自転車屋さんに報告とお礼に行く途中の道端に、巣から落っこちて足の折れたメジロの赤ちゃんがうずくまっていた。だいぶ弱ってはいたがまだ時々バタバタ飛ぼうとするその雛をどうにか救おうと、その場で「近くの動物病院」をスマホでさっと検索して電話を掛けたのだ。結局、「野生動物は扱えません」と断られたのだが。

何度も言うけれど旅に出る前の彼なら、家に戻ってから「こんな雛が落ちてたんだけど、どうしよう?」と親に相談するくらいのことだ。その場で調べて迷わず電話を掛ける、なんてことをするような子ではなかった。

家に連れて帰ろうとすると上空で親鳥たちが「ギャー、ギャー!」と騒ぐから、仕方なくそのまま後にした。そのあともネットで、怪我をした野鳥の看病の仕方などをいろいろ調べ、夜中になって、「やっぱり見てくる!」ともう一度そこへ行ったが、雛はもうそこにはいなかったそうだ。

話が大分それたので、旅の食生活に戻す。
目的地の京都に着いた日、この旅唯一のホテル泊をしたときの夕飯は、地元のスーパー「フレスコ」で調達。全て半額品で、これだけ買って¥600ほどだった。

これにさらに、ホテルの浴室でご飯を1.5合炊いて、夕飯と翌日の朝ごはんに食べたというから、食欲の凄まじさがわかる。写真のチキン南蛮弁当だけでもかなりのボリュームがあったというから。

このようにけっこう上手にやって、一日辺りの食費(飲み物を含む)は¥1500ほどですませた。

ちなみにコンビニは、店舗数が多かったのと、ゴミ箱が捨てやすい、スマホの充電ができる(コンセントがある)イートインが設置されている【ファミリーマート】にほとんどお世話になったそうだ。
「充電ができる」はチャリ旅にとって死活問題だ。

◼️素敵なヘッダー画像はsumicaさんが即興で描いてくださいました。不思議にも長男に雰囲気が似ています。思い出になるイラストのプレゼントをどうもありがとうございました😌

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