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旧姓が連れてくるあの頃の私 #100文字の世界

久々に乗り込む電車を待つ
耳元に聞いた外国人の言葉の欠片を
私の旧姓の響きとして耳が受け止め
一瞬で遠い記憶へと連れ去られた
その名で私を呼ぶ友人の声と薄笑い
生牡蠣のような心で社会と対峙していた あの頃の私へ

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