25歳OLと夜ご飯

いつも会社から帰る電車の中で、今夜食べたいもののことを考えている。

今日脳内に浮かんだのは、スパニッシュオムレツ、れたしゃぶ、ハンバーグ、そして肉じゃが。
うわーどれも食べたーいどうすっかぁって思いながら車窓を眺めると外はまだ明るい。ちゃんと空は青く、7月が連れてきた白い雲はおっこちそうに重たげだ。
そんな平凡ですてきな景色が水曜日にみれちゃう初夏って、最高だな。
ああほんとにうれしい。わたし、夏、うれしいよ。
うれしさとは別の話で、夏服はない。衣替えが、めんどうくさくてできていない。
でも意外とうちの会社、ザ・半袖みたいな人って少なくて、今のところ生地の薄い長袖を折ってるというのが多いみたい。
隣の席のビートルズに似てる先輩(ほとんどポール・マッカートニーだけどメンバー全員を足して割った感じもある)も、シルエットのぴっちりした長袖のシャツを折って「あっつ・・・」と卓上扇風機を回している。ティッシュで汗を拭いている。わたしは今まで、彼が半袖を着ているところを一度も見たことがない。

考えつくした結果今夜は肉じゃがを作ることにして、家の近くのスーパーでじゃがいも2つと玉ねぎをカゴの中へ。気持ち節約を意識して人参やお肉は入れない。けど、エンゼルパイ8個入りとトッポ苺味を買った。その後ファミマに寄ってゲットしたカスタードクリームたい焼きを食べながら帰った。

今、クーラーのついた部屋でこの文章を書いているのだけど、エンゼルパイは8個すべて食べ終わった。これから肉じゃがを作る。
けっこう食欲があるみたい。。。

ゆいいつ自分でいえるわたしの良いところは、「その時自分が一番食べたいものが何かわかる」だ!!と、去年くらいからひっそり思っている。チーズチヂミ、たこ飯、鮭のバジル焼き、筑前煮、かた焼きそば、貝の蒸し焼き。混沌とした欲望の中から、なんの脈絡もないんだけど実はすごく食べたいものを正確に選びだすことができる。
そして、どれだけお昼の仕事でどよーんとしようと、3年前に別れた恋人をいまだ引きずっていようと、自然に気持ちは切り替わっていて、キッチンに立ちご飯を作る。
面接やオーディションでいえるような良いところは全然思いつかないけれど、一応ひとつはあったってことで、発見して以来けっこう気持ちが救われている。

とりあえず今のお家はまな板を置くスペースがなくて洗濯機の上で野菜を切っているので、もうちょっとなんとか稼いで、流しにまな板が置ける家に引っ越したいな。

25歳女、育ちざかり、がんばれ!

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