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デザインと心理学 その3

株式会社カチップ、デザイナーの登坂です。

引き続き以下の書籍を読み進めていく中で、思わされたことのメモをたらたらと書かせていただきます。その1その2もよろしければどうぞ!

[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61

今はChapter2「心理学を考慮したマーケティング」の章を読んでいます。これまではUI設計に関連した心理学的手法が主でしたが、この章からはよりWEBマーケティング寄りの手法が紹介されています。

そんな中で、今回特に気になったのはこれ。

アンダードッグ効果 / Underdog Effect
立場の弱い人や状況的に不利なのに頑張っている人に同情し、応援したくなる心理。判官贔屓(ほうがんびいき)ともいう。語源がどこから来たのか定かではないが、1948年のアメリカの選挙で使われたという説がある。(68pより)

完全に余談ですが、これを見て真っ先に思い出したのが「嗚呼!バラ色の珍生!!」という20年以上前にやっていたTV番組です(ご存知の方いますかね!?)。出演者が自分がいかに不幸かをパネラーの前でアピールして賞金を稼ぐという、今考えるといろいろと考えどころがありそうな番組でしたが、当時中学生ぐらいだった私は、世の中にはこんなに苦労している人がいるんだなぁと漠然と応援したい気持ちになったのを覚えています。

それはともかく「頑張っている人を応援したくなる」心理という意味でWEBの分野で関連がありそうなものとしては、クラウドファウンディング系のサイトが何となく当てはまるのではないかなぁと感じました。クラウドファウンディング系サイトの個々の紹介ページでは、その商品が何をきっかけに生み出されたか、どれほど試行錯誤を繰り返して現在にいたったかなど、商品の性能や特長の紹介に加え開発者または開発企業の「想い」を語るものが多いように思います。そういう意味では、「熱い想いをもって頑張っている人を応援したい!」という心理を突いた点では、クラウドファウンディングって画期的な手法なんだなぁと今更ながら思わされました。
あとは、これもクラウドファウンディング系サイトではたいていのところがやっている定番ですが、お金の集まり具合をゲージで表すのもすごく分かりやすいですよね。「あと少しで目標達成!」というアピールを、直接的な言葉によらずゲージで間接的に訴えるので、さりげないというか。

また気になることがあったらシェアさせていただきますね。
それでは。

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