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夕餉に笑う鬼溺れ。

数えるのももどかしいほどの昔、逗子、葉山の仲間たちと、長崎五島列島の野崎島へ旅した。孤島だったこの島には、時が止まったまま、立ち往生している野首教会がある。

ぼくらは、廃校になった小学校の校庭で三角ベースの野球をした。

冒険の旅は、台風一過の高波で、博多出航のフェリーキャンセルに始まり、
博多 ~ 長崎 ~ 佐世保と、なかなか船が出ず、いつまでもさまよう旅になってしまった。

二日目にたどり着いた長崎で買い求めた盃の底で、なんだか愛嬌のある鬼が逆立ちしていた。
だから、ずいぶん長い付き合いなのだ。

昨夜は、ぼくの急なわがままリクエスト(お刺身が食べたい!)で、
第一弾は、タコ、帆立、甘エビ、まぐろすき身のお刺身盛り合わせ。
つまの大根以外は、こんな時のための冷凍モノ。

かぼちゃ煮もうまいのだ。

日本の冷凍技術は凄いです!
ありがたい!

昨年六月には、五島列島の福江島を満喫した。
正しくは、福江島に生まれ、東京で仲間になり、島に帰っていった彼らとの時を満喫した。

また、行こう、とこちらの仲間と計画を立てているのだが、
金沢、片町のバー「ポリッシュ」の様子も気になるし、
四月には高知行が控えている。

さてさて、笑う鬼をぐっとあおって、今宵はお開き、お開き。

ご馳走様でした。

時は、だれの元にもとどまらず、ただ流れている。
記録ではなく、記憶を、そっと、静かに置き去りにして。




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