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家の購入を考えて、宅建を受験した話

家を買おう、そう思ったと同時に私は不安な気持ちになりました。

一生に一度であろう大きな買い物ということと、不動産に関する知識がまったくなかったからです。

このまま家を買って不動産業者の思うままになるのが嫌だった私は、どうすれば不動産の知識が得られるかを考え、宅建士試験を受験が手っ取り早いかなと安易な結論にいたりました。
勉強をして昨年無事合格を果たし、その判断は間違っていなかったと思います。

以下に私が宅建士試験の学習を通じて感じたことを3点解説しますので、みなさんの参考になれば嬉しいです。

1.冷静な買い物ができる。
2.不動産業者は本当に親切なのか。
3.宅建に合格する必要はない


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1.冷静な買い物ができる。


住宅購入において、価格や立地などの住宅そのものが一番に目に入り、それさえ気に入れば、他の情報はあまり気にしないという心理状態に陥るのではないでしょうか。

夢のマイホーム購入となれば、理想が先走り、いい物件が見つかったから早く購入したいという欲求が出てしまうことでしょう。

大きな買い物になりますから、一歩立ち止まり冷静な判断をしなければならないと私は思います。
そして、この判断を鈍らせる一番の要因は専門的な法律用語だと感じました。

「重要事項説明」、「担保責任」、「第一種低層住居専用地域」など。
知らない知識が多ければ多いほど、頭の中は混乱し、冷静な判断は下すことが難しくなっていきます。
平たく言えば、面倒に感じ、もういいやと投げやりな判断をしていまいそうです。

当然ではありますが、宅建士試験の学習をすることで知識は増え、頭の中の整理は容易になります。
知識がなければ、何が分からないのか分からない、という最悪の状況を生み出す可能性もあります。

理論武装し、自分で判断出来るということはとても大きな利点なのです。

2.不動産業者は本当に親切なのか。


住宅を購入するとなれば不動産業者との関係は大切だと思います。
こちらが大きな買い物をするのだから、不動産業者も親切に丁寧に接客してくれるのだろう、そう思う気持ちは理解できます。

果たして本当にそうでしょうか。

コンビニが飲み物を売るのと同じように、不動産業者にとっては3,000万円、4,000万円の取引をすることは日常の出来事ではないでしょうか。

宅建の学習で出てくる様々の法律では、基本的に住宅を買う人や借りる人を保護する規定が多くあります。

少々穿った見方かもしれませんが、これは不動産業者の方が有利な立場であり、騙すことも可能であることの裏返しと考えることもできます。

我々にとっては、おそらく一度きりの買い物ですから、不利な契約をしたことによるトラブルは避けたいです。
我々はもしかしたら弱い立場なのかもしれない、という考え方もできるようになったことも学習の過程で得たことです。

契約を結べば失敗を取り返すことが難しいのが不動産の取引なのです。
逆に知ってさえいれば、トラブル時にこちらが有利になる場合もあることも規定されていたりします。

3.宅建に合格する必要はない

はっきり言いますが、不動産業者で働いている、もしくは転職を考えていなければ宅建士という資格は役に立ちません。

同時に、宅建士の学習で得た知識は、住宅の購入や日常の問題で必ず役に立ちます。

まったく知らないということと、少し知っているということの間には大きな壁があります。

私は宅建士試験に合格する必要は感じませんでした。
しかし、どうせ勉強するなら受けてみようかな、という軽い気持ちが学習を通じて本気になり、どうにか無事合格できました。

ただし、試験に合格しただけではこの資格は有効ではありません。
都道府県知事への登録、宅建士証の交付という面倒な手続きが必要です。
私はその手続きをするつもりはありません。

得た知識こそが、私が必要としていたものだからです。

宅建士は法律系資格の入門と言われます。
まさにその通りで民法、宅建業法などの知識と理解力が問われますし、簡単な試験ではありませんでした。
そのかわり、受験資格はまったく必要なく誰でも受験でき、書店にはテキストや問題集が他の資格より多くあります。

学習への入り口は開かれているのです。

最後に

専門用語は極力使わずに宅建士の学習で感じたことを述べてきました。
個人的には人気の資格と呼ばれているのも納得です。
受験を考えている方、まったく興味もない方、そんなみなさまの参考になれば幸いです。


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